酵素によるガラクトシル転移とオリゴ糖合成の機構解明(193)
課題番号 | 1995003828 |
研究機関名 | 食品総合研究所(食総研) |
研究期間 | 延H03〜H09 |
年度 | 1995 |
研究問題 | 生物変換機能の解明及び利用 |
大課題 | 微生物・酵素等の利用技術の開発 |
中課題 | 酵素利用技術の改良・開発 |
小課題 | 酵素によるガラクトシル転移とオリゴ糖合成の機構解明(193) |
摘要 | 5年度までにCryptococcus albidus B−14a株が2種類のベーターガラクトシダーゼ(β−GL1、高糖転移性、およびβ−GL2、低糖転移性)を生産することを見いだし、前者(β−GL1)について酵素の基礎的な性質、特に糖の転移様式の一端を明らかにした。6年度は後者(β−GL2)について精製ならびに性質の解明を行い、両酵素の酵素・蛋白質レベルでの異同を検討した。菌体抽出液を硫安分画後、イオン交換クロマト等によって精製した結果、β−GL2は約140倍(活性収率8%)に精製された。本酵素の分子量は約80,000(SDS−PAGE)、至適反応温度およびpHはそれぞれ45゜C、7.0であった。β−GL1よりも熱、pHに不安定であり、Mg2+、Mn2+、Ca2+、Fe2+によって活性化され、Cu2+、Hg2+、EDTA、2−ME等によって阻害された。ONPGを基質としたときのKmは0.39mM、Vmaxは27.12μmolであり、β−GL1と比較するとKmで二桁、Vmaxでは一桁低かった。また、β−GL1が各種単糖、二糖を受容体としてガラクトシル基を転移するのに対し、β−GL2はほとんど転移活性を示さず、活性の発現様式に大きな差があることが示唆された。 |
研究分担 | 応微・酵素利用研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030049286 |
収録データベース | 研究課題データベース |