アンヒドロ糖リン酸化酵素の反応機構と誘導機構の解明(195)
課題番号 | 1995003830 |
研究機関名 | 食品総合研究所(食総研) |
研究期間 | 完H04〜H06 |
年度 | 1995 |
研究問題 | 生物変換機能の解明及び利用 |
大課題 | 微生物・酵素等の利用技術の開発 |
中課題 | 酵素利用技術の改良・開発 |
小課題 | アンヒドロ糖リン酸化酵素の反応機構と誘導機構の解明(195) |
摘要 | 天然にはほとんど存在しない無水糖1,6−anhydro−β−D−glucopyranoseのリン酸化酵素(LG−kinase)が、本来の蛋白質の機能とは別の機能を偶発的に発揮し、この酵素活性を得ているのではないかと考えた。これを検証し本酵素の反応機構と誘導機構を明らかにすることを目的とした。本酵素のヌクレオチド基質に対する特異性ならびに親和性は一般の糖キナーゼの場合と同様・同等であった。しかしながら、LGに対する基質特異性の高さや種々の糖質による阻害実験の結果は、本酵素の糖基質結合部位がLGの持つ特徴的な五員環とglucopyranose環の両方を必要とする特異的立体構造を取っている事を示した。これに加え、当酵素はLGのみによって誘導されること等、先の仮説に対して否定的な結果が得られた。しかし、活性は低いながらも、構成的な反応系の存在も確認された。これが誘導的酵素と同一であるかどうか解明し、本酵素をコードする遺伝子と非資化株の本酵素に相当する蛋白質の遺伝子解析を行うことにより、その活性獲得機作を解明できると考えられる。 |
研究分担 | 応微・酵素利用研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030049288 |
収録データベース | 研究課題データベース |