微生物の二次代謝誘発機構の解明(217)
微生物の二次代謝誘発機構の解明(217)
課題番号 | 1995003846 | ||
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研究機関名 | 食品総合研究所(食総研) | ||
研究期間 | 継H03〜H07 | ||
年度 | 1995 | ||
研究問題 | 生物変換機能の解明及び利用 | ||
大課題 | 食品の開発に係わる生物機能の利用 | ||
中課題 | 生体高分子機能の解明 | ||
小課題 | 微生物の二次代謝誘発機構の解明(217) | ||
摘要 | 本研究において、環境悪化に呼応して生成されるグアノシン−四リン酸が放線菌の二次代謝における直接の誘発物質であることを明らかにしてきた。そこでppGpp作用機構の解明の一貫として、relC変異の実体を遺伝子レベルで究明することを目的として研究を行った。Streptomyces griseusの野生株とrelC株の遺伝子ライブラリーから、オリゴヌクレオチドプライマーを用いたPCRスクリーニング法によりL11遺伝子ゲノム断片をクローニングした。本遺伝子を含む周辺領域約1kbに渡って全塩基配列を決定したところ、野生株とrelC株の間でL11構造遺伝子内にのみ相違が認められた。また野生型のL11遺伝子を低コピー型ベクターでrelC変異株に導入したところ、潜在的ppGpp蓄積能と増殖能は野生株並に回復した。以上の結果から、S. griseusのrelC変異はリボゾーム蛋白L11構造遺伝子内の欠失変異であり、この欠失アミノ酸配列領域がppGppの蓄積に関して重要な役割をはたすことが示唆された。本研究はグラム陽性菌においてreIC変異の分子レベルでの実体を明らかにした最初の例である。 | ||
研究分担 | 生物機能・変換機能研 | ||
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030049304 | ||
収録データベース | 研究課題データベース |