担子菌の形質転換系と染色体解析技術の開発(235)
課題番号 | 1995003868 |
研究機関名 | 食品総合研究所(食総研) |
研究期間 | 完H04〜H06 |
年度 | 1995 |
研究問題 | 生物変換機能の解明及び利用 |
大課題 | 食品の開発に係わる生物機能の利用 |
中課題 | 細胞機能の解明及び改変 |
小課題 | 担子菌の形質転換系と染色体解析技術の開発(235) |
摘要 | 真正担子菌類(大部分の食用きのこが属す)では、細菌由来の薬剤耐性遺伝子発現が困難なため、栄養要求性相補遺伝子を遺伝子導入の標識とし、宿主が栄養要求株に限定されている。当室は、一般の宿主に適用できる遺伝子導入系の開発を目標に様々の薬剤耐性を試験し、コハク酸脱水素酵素複合体(SDC)を阻害するフルトラニルに対して、スエヒロタケSDCが菌体外系の反応でも阻害を受けないことを見出した。他生物のSDC遺伝子の保存領域を出発プライマーに、スエヒロタケDNAを鋳型としてPCR法によるクローニングを行い、得られた2.9kb DNAを大腸菌用ベクター pBluescriptに組込み(pSH11)、ネナガノヒトヨタケに導入した。20倍濃度のフルトラニルへの耐性株が得られ、継代培養でも転換形質は保持された。導入DNAの部分塩基配列は、酵母や原生担子菌のSDC遺伝子と高い相同性があり、イントロンと推定される配列が認められた。 |
研究分担 | 生物機能・細胞機能研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030049326 |
収録データベース | 研究課題データベース |