温暖地の肉用牛におけるベロ毒素産生性大腸菌の病原病理学的検討(9)
課題番号 | 1995003479 |
研究機関名 | 家畜衛生試験場(家畜衛試) |
研究期間 | 継H06〜H07 |
年度 | 1995 |
研究問題 | 病原微生物等の特性及び生態の解明 |
大課題 | 病原微生物,寄生虫及び衛生害虫等の特性の解明 |
中課題 | 生物学的及び物理化学的特性の解明 |
小課題 | 温暖地の肉用牛におけるベロ毒素産生性大腸菌の病原病理学的検討(9) |
摘要 | 牛由来ベロ毒素産生性大腸菌(VTEC)の腸管病原性を幼若ウサギ感染系を用いて検討した。VTEC投与群(24羽)では投与2日目から下痢が認められ、4日目まで持続した。この間の下痢発生率は83.3〜100%であり、特に、O157:H7では重度の下痢がみられた。しかし、Non−VTEC投与群(16羽)では観察期間中全く下痢は認められなかった。病理学的検索において、両群に顕著な差がみられ、VTEC投与群では特に、投与後1〜2日以降、回腸から結腸にかけて大腸菌の粘膜定着像と微絨毛の消失を特徴とするAE病変が観察された。しかし、Non−VTEC群では菌の付着像やAE病変は全く確認できなかった。以上のように、本感染系は子牛由来VTECの下痢原性の解明や予防法を検討するための有用な感染モデルになると考えられた。 |
研究分担 | 九州飼料安全・1研2研飼汚染微研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030049784 |
収録データベース | 研究課題データベース |