a 生物多様性保全技術及び野生生物等による被害対策技術の開発

a 生物多様性保全技術及び野生生物等による被害対策技術の開発

課題番号2006008654
研究機関名森林総合研究所
研究期間新規2006-2010
年度2006
研究問題ア 森林・林業・木材産業における課題の解決と新たな展開に向けた開発研究
大課題(イ)森林と木材による安全・安心・快適な生活環境の創出に向けた研究
中課題a 生物多様性保全技術及び野生生物等による被害対策技術の開発
小課題a 生物多様性保全技術及び野生生物等による被害対策技術の開発
大項目第2 国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する目標を達成するため取るべき措置
中項目(1)重点研究領域
摘要・ 外来種であるジャワマングースにより絶滅が心配されている奄美大島の希少在来固有種アマミノクロウサギに関して生息状況を調査した結果、アマミノクロウサギの分布が縮小する一方で、外来種ジャワマングースは分布が拡大し、在来種を圧迫していることを明らかにした。奄美大島においてジャワマングースなど外来種排除技術の一環として外来種のみを効果的に誘引する毒餌の設置方法を開発するとともに、外来種駆除等に係わる地元住民などの意識実態をアンケートによって明らかにした。さらに外来種に関する啓発を強化するため学童向けの普及啓発用教材としてトランプゲームを活用した「ピンチ君」を作成し、地域においてモデル授業を行い、学習効果が高いことを確認した。 ・ オオタカの個体群の先行型保全方法を策定するため、基盤となる個体群の遺伝的多様性・分化程度をマイクロサテライトマーカーにより解析したところ、東日本の個体群は中央アジアの個体群も含めて同程度の遺伝的多様性を持ち、分化程度は低かった。レブンアツモリソウの個体識別が可能なマイクロサテライトマーカーを開発し、200個体レベルまで個体同定できた。希少樹種シデコブシの保全管理手法を開発するため、交配実験を通じてシデコブシは近交弱勢が発生初期に強く発現する一方、遠い産地からの交配では遠交弱勢を示すことがわかった。・ 緑化樹の主要な病害について、カシ類3樹種を対照に、バクテサイドなど4薬剤で薬効薬害試験を実施し、各薬剤5〜6例のデータを取得した。ホルトノキ萎黄病についてはマイコシールドで2例の薬効・薬害データを取得した。病害群ごとに3から7薬剤の適用拡大を可能にするデータを取得し、目標を達成した。マツノマダラカミキリの天敵昆虫サビマダラオオホソカタムシの移動能力を明らかにし、被害林での有効な施用方法を開発した。 ・ 収集したツキノワグマの頭部、生殖器などの分析を行った結果、性比は平年よりメスが多く、年齢は雌雄ともに平均10歳程度と平年と有意差は認められなかった。体脂肪指数は変異が大きく、栄養良好な個体も出没・捕獲されていた。体毛を根元から5mmずつ切断して順を追って安定同位体比を分析し、食性履歴を推測したところ、(i)出没時に残飯など人間活動に由来するものを食べたと推測される個体、(ii)初夏に昆虫など窒素安定同位体比の高いものを食べ、のちに植物中心に移行したと推測される個体など8類型が認められた。また1993年〜2004年のツキノワグマ有害捕獲数の年次変動の同調性は、長野・富山両県を境にして東日本と西日本タイプに分けられた。さらに、東日本においては北東北、南東北、関東甲信越地方で、西日本においては北陸と、兵庫を含む中国地方で類似性が高いことがわかった。
研究分担森林総合研究所 企画部
予算区分高度化事業 林野庁交付金 文科省[科研費] 環境省[地球環境] 環境省・その他 その他
業績(1)Cycas necrotic stunt virus isolated from gladiolus plants in Japan
(2)ツキノワグマの生態から日本の森林を考える
(3)希少樹種の保全と森林管理、遺伝的多様性の保全と森林管理
(4)The status of Asiatic black bears in Japan -Genetic characteristics-
(5)The foraging ranges of Black-footed Albatross Diomedea nigripes breeding in the Bonin Islands, southern Japan, as determined by GPS tracking(小笠原諸島で繁殖するクロアシアホウドリの採食海域)
(6)Usefulness of avian buccal cells for molecular sexing
(7)Understanding Asian Bears to Secure Their Future.(アジアのクマの現状と将来)
(8)Regional concurrence in the number of culled Asiatic black bears, Ursus thibetanus. (ツキノワグマ人里域出没の広域的同調性)
(9)マツノマダラカミキリMonochamus alternatus の種内系統地理および個体群構造
(10)Reproductive response of the mongoose (Herpestes javanicus) , to control operations on Amami-Oshima Island, Japan
(11)只見川水系における絶滅危惧種ユビソヤナギの分布と河畔林の組成・構造
(12)ニホンリスの生息場所としてのアカマツ林の環境評価
(13)人間−動物の<境界>はどこに消えたのか?
(14)四国におけるヒゲガビチョウの記録と繁殖
(15)樹木と菌類のかかわり
(16)強度の狩猟下にあるニホンジカ個体群にみられた齢比の変化
(17)A mechanistic approach to evaluation of umbrella species as conservation surrogates(アンブレラ種の保全代用種としての評価)
(18)Asiatic black bear.(ツキノワグマ)
(19)カシノナガキクイムシ捕殺用おとり木トラップ及びカシノナガキクイムシの捕殺方法
(20)島の植物に被食防御は必要か?-海洋島での花外蜜腺の消失と移入アリによる影響
(21)Assessment of genetic diversity of native species in Izu Islands for a discriminate choice of source populations: implications for revegetation of volcanically devastated sites.
(22)Colonization of Nishino-shima Island by plants and arthropods 31 years after eruption(噴火31年後の西之島における植物と節足動物の定着)
(23)Absolute configration of quercivorol, the aggregation pheromone of Platypus quercivorus (Coleoptera: Platypodidae).
(24)A review of the biology and conservation of the Amami rabbit (Pentalagus furnessi)
(25)Determination of the gentic structure of remnant Morus boninensis Koidz. Trees to establish a conservation program on the Bonin Islands, Japan(日本の小笠原諸島における絶滅危惧樹種オガサワラグワの保全プログラムを確立するための遺伝構造の決定)
(26)Habitat variables of the Japanese squirrel identified by regression tree model.
(27)Genetic Structure of Pine Sawyer Monochamus alternatus (Coleoptera: Cerambycidae) Populations in Northeast Asia: Consequences of the Spread of Pine Wilt Disease.(北東アジアのマツノマダラカミキリ個体群の遺伝的構造:マツ材線虫病の拡散の結果)
(28)Direct and indirect effects of an alien mongoose(Herpestes javanicus) on the native animal community on Amami-Oshima Island, southern Japan, as inferred distribution pattarns of animals.
(29)Experimental release of adult Dastarcus helophoroides (Coleoptera: Bothrideridae) in a pine stand damaged by pine wilt disease: Effects on Monochamus alternatus (Coleoptera: Cerambycidae).
(30)Development of a forest measurement in mountainous coniferous forests using small-footprint airborne LiDAR(Small-footprint型航空機LiDARによる山岳地域針葉樹人工林の森林計測システムの開発)
(31)Postglacial population expansion of Japanese macaques (Macaca fuscata)inferred from mitochondrial DNA phylogeography.(ミトコンドリアDNAの系統から推測された氷河期以降のニホンザル個体群の拡大過程について)
(32)High predation pressure by an introduced flatworm on land snails on the oceanic Ogasawara Islands.
(33)Influence of the invasion of Leiothrix lutea on a native avifauna in a natural beech forest on Mt. Karimata, Kyushu
(34)Ophiostoma breviusculum sp. nov. (Ophiostomatales, Ascomycota) is a new species in the Ophiostoma piceae complex associated with bark beetles infesting larch in Japan.(日本のカラマツで繁殖するキクイムシと関係するOphiostoma piceae complexの1新種、Ophiostoma breviusculum sp. nov)
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030092760
収録データベース研究課題データベース

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