摘要 | (1)fNIRSを用いた食品認知に関わる脳活動解析手法の最適な計測法として、被検者頭上に、より高密度に電極配置が可能となる10/10システム基準点と標準脳座標系上の対応を可能とするシステムを構築した。(2)緑茶の官能評価においては前頭前野が活動すること、ならびにパネル個人個人の脳活動がそれぞれ特異的なパターンを現すことを明らかにした。このことから、官能評価中の脳活動をモニタリングするにより、官能評価パネル個々の味の分析方法をプロファイリングすることができる可能性を見いだした。(3)NMRにケミカルシフトマッピング法を導入し、R-typeレクチンファミリーに属する2種類の糖結合タンパク質の糖結合部位の同定および同一分子内中の複数の糖結合部位の糖結合活性を明らかにした。(4)GMアルファルファJ101およびJ163系統に共通して導入されている発現カセットのDNA配列情報を明らかにし、配列特異的なプライマーを設計し、このプライマーは、両系統に対して高い特異性を示すことを定性PCRで確認した。(5)唇圧測定センサを用いた試験により、片麻痺患者では、健常者より口唇圧が低く、大きな左右差があることを明らかにした。(6)MRI により4品種の精白米(コシヒカリ、山田錦、北海299号(巨大胚粳)、めばえもち(巨大胚糯))の吸水パターンを比較し、水の浸透開始部位や吸水完了時の水分分布は澱粉貯蔵組織の密度や硬さを反映していると推測した。 |