(7)放射線利用による新形質突然変異素材の開発

(7)放射線利用による新形質突然変異素材の開発

課題番号2006008606
研究機関名農業生物資源研究所
研究期間新規2006-2010
年度2006
研究問題A アグリバイオリソースの高度化と活用研究
大課題該当なし
中課題(7)放射線利用による新形質突然変異素材の開発
小課題(7)放射線利用による新形質突然変異素材の開発
大項目第2 国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する目標を達成するためとるべき措置
中項目1.試験及び研究並びに調査
摘要[イネ](1)品種コシヒカリのアミロースに関する突然変異16系統を育成した。これにコシヒカリ、関東IL1(コシヒカリの早生NIL)及び関東IL3(コシヒカリの晩生NIL)を戻し交配してその後代について世代促進を行い、現在F3系統を育成中である。(2)サイレントミュータントを日本晴から1個体確認した。放射線突然変異体リソースについてはその逆遺伝学的スクリーニングの効率的解析方法の開発・検討を進めている。[畑作物](1)普通ソバについて原品種の約2倍の抗酸化能を示す素材が選抜された。また、エピカテキンが普通ソバの抗酸化能の向上に寄与する主な物質であると推察され、抗酸化能の向上を目的として選抜する場合、エピカテキンの増加した素材を選抜することが効率的であると考えられた。(2)カーネーションの芽の再生伸長度が半減する線量は220MeV及び320MeV炭素イオン、ガンマ線急照射ではそれぞれ17Gy、20Gy、60Gyで炭素イオンはガンマ線の約3倍の効果を持つことが示された。また、ガンマ線の急照射は炭素イオン照射よりも誘発する変異幅は小さかったが、緩照射によってガンマ線照射の線量率を下げるとイオンビームの変異幅に近づくことが示唆された。(3)花粉照射によるメロンの50%稔実率は60Gyから90Gyの間(70Gy付近)と推察された。(4)ギニアグラスアポミクシス品種「ナツカゼ」種子にガンマ線を照射したM2植物の胚嚢分析などのアポミクシス形質や形態的変異の調査を行った。また、RFLPやSSRマーカーを用いて分子解析を行う手法を確立した。[木本類](1)ガンマ−フィ−ルド内でγ線照射されたチャについて、成分分析を行った結果からメチル化カテキン含有量が高いなど、有用な成分変異体の可能性がある試料を選抜した。(2)ナシの自家不和合性遺伝子の配列情報を元にしたPCRにより、対立遺伝子間で相同性の高い領域約230bpを増幅し、これをプラスミドに組み込んでクローニングした。クローニングされた断片はシークエンスすることによって、自家不和合性遺伝子S4の断片であることが確認された。(3)カラタチのトゲナシ変異体で観察されるトゲの発生の要因として樹勢や植物ホルモンの影響が示唆された。またカラタチのトゲナシ変異体の後代では、元系統の後代に比べトゲナシ及びトゲの少ない個体の出現率が高く、この変異体のもつトゲ発生に関する変異形質は遺伝するものと考えられた。(4)ガンマーフィールドでの緩照射実験より、ニホンナシ苗木では推定累積総吸収線量が約300〜400Gyで新梢発生が大きく減少し、個体致死に繋がる影響が現れると考えられた。また個体として致死的な影響を受けない線量域では、累積総吸収線量が高いほど前年枝以前の枝からの発芽数が減少した。(5)ガンマ−フィ−ルド内のチャから選抜した炭疽病抵抗性の有望系統についてさらに評価を進め、挿し木養成個体の特性を評価した。
研究分担農業生物資源研究所 放射線育種場
予算区分技会交付金研究 委託・バイテク先端技術[グリーンテクノ] 委託・作物対応研究[加工プロ] 文科省[原子力]
業績(1) ダッタンソバの農業関連形質および子実成分の特性
(2)品種登録:きく(イオンの初音)2006.12.14
(3)品種登録:きく(イオンの成宏)2006.12.14
(4)品種登録:りんご(放育印度)2007.3.15
(5)品種登録:きく(イオンの光明)2006.12.14
(6)品種登録:きく(南風の淡紅)2006.12.14
(7) The contribution of polyphenols to antioxidative activity in common buckwheat and tartary buckwheat grain
(8) シバと寒地型芝草を組み合わせた芝生グラウンドの低コスト造成技術
(9) Biomethanol production and CO2 emission reduction from forage grasses, trees, and crop residues
(10) Effect of carbon-ion beams irradiation on mutation induction in rice
(11)品種登録:きく(南風の明星)2006.12.14
(12)品種登録:きく(イオンの光輝)2006.12.14
(13)品種登録:きく(南風の夢車)2006.12.14
(14) Mutant selection from progeny of gamma-ray-irradiated rice by DNA heteroduplex cleavage using Brassica petiole extract
(15)品種登録:パインアップル(ナツヒメ)2006.8.22
(16)品種登録:きく(イオンの魔法)2006.12.14
(17)品種登録:きく(南風の永光)2006.12.14
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030092966
収録データベース研究課題データベース

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