2)農家所得の向上を目指した水利用の高度化による経営複合化

2)農家所得の向上を目指した水利用の高度化による経営複合化

課題番号200709666
研究機関名国際農林水産業研究センター
研究期間2006-2010
年度2007
大課題2. 持続的な農林水産業のための環境資源管理・生産管理技術の開発
中課題2)農家所得の向上を目指した水利用の高度化による経営複合化
小課題2)農家所得の向上を目指した水利用の高度化による経営複合化
大項目II 国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する目標を達成するためにとるべき措置
中項目A 国際的な食料・環境問題の解決に向けた農林水産技術の研究開発
摘要「節水栽培」プロジェクトでは、乾湿繰り返し灌漑(AWD)の環境影響が稲わら鋤き込みや施肥といった作業と絡めて潅水との関係で定量的な評価が進んだ。「天水農業」プロジェクトでは、簡単なツールを使って農民に水資源、特にため池貯留水の有効利用による作付体系の多様化を促す方策を確立した。来年度、この方策による実証試験を計画しており、本プロジェクトの目標に向けて更なる前進が期待される。(1) 「節水栽培」プロジェクト(【プロジェクト目標】 節水栽培に適したイネ育種素材の育成及び節水条件下における環境保全型土壌・作物管理技術を提案する。)19 年度の主要実績:・ IR64 の準同質遺伝子系統(NIL)の節水栽培条件下で栽培し、2 年(2006 及び2007)の収量を比較した。その結果、IR65600-87-2-2-3 を遺伝子供与親に持つ系統36 系統の収量に、2 シーズン間で高い相関が見られ、これらの系統の節水栽培試験圃場での適応性に、遺伝的要因が関与している可能性が示唆された。・ 育苗期間の延長による節水効果を試験した結果、育苗日数 31〜38 日の低密度施肥苗の本田栽培日数は育苗日数 10〜17 日の慣行苗に較べて 14〜20 日短縮され、収量への影響はなく、育苗期・本田栽培期を通じた全栽培期間で15%程度の節水効果が認められた。(2) 「天水農業」プロジェクト(【プロジェクト目標】 農民参加型手法を導入してインドシナ天水農業地域に適した効率的かつ持続的な集配水技術並びに節水農業技術を開発する。さらに、水資源の効率的利用及び地域資源の有効利用によって農家経営の多様化・複合化を促進し、所得向上を図るための技術的指針を提示する。)19 年度の主要実績:・ ため池の農業利用が進まない理由のひとつに、経験のない農家にとって数か月先の収穫を見越した水利用計画を立てることの難しさがある。そこで、農家自身がため池の貯留水量を推定し、その水を作物や野菜、果樹の栽培並びに家畜飼育等に使う場合の使用量を推定し、自分の経営に適した水資源利用計画を策定することを支援する簡易ツール(タイ語版及び英語版)を開発した。このツールは、農家モニターによる評価結果で、農家にも十分理解可能であり実用性も高いという良好な評価を得た(19 年度 研究成果情報)。
研究分担国際農林水産業研究センター,生産環境領域
協力分担関係CIAT
予算区分技会交付金研究
業績(1)複合経営のためのため池の水利用計画ツール
(2)水稲栽培試験における収量計測コンバインを利用した収量比較法
(3)緩傾斜農地における浅層地下水の水位・水温変動特性.
(4)Monitoring of radon-222 concentration in surface waters of Ban Pahi subwatershed northeast Thailand using a method to concentrate radon by air-circulation.
(5)農業土木学会誌におけるタイに関係した報告のレビュー.
(6)東北タイの塩類集積地における表層水と地下水の水質環境.
(7)津波による農地塩害軽減のための除塩計画策定手法.
(8)タイ国土地開発局における大学院生の現地研修報告.
(9)土壌水分シミュレーションによる節水野菜栽培技術の適用性評価.
(10)Soil Moisture Movement during the Dry Season in the Sandy Soil Area of Northeast Thailand.
(11)バッファーチャンバー方式ガス収支測定装置
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030093049
収録データベース研究課題データベース

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