h.疾病及び病原体の疫学的特性解明による防除対策の高度化

h.疾病及び病原体の疫学的特性解明による防除対策の高度化

課題番号200709591
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2006-2010
年度2007
大課題B 人獣共通感染症、新興・再興感染症及び家畜重要感染症等の防除技術の開発
中課題h.疾病及び病原体の疫学的特性解明による防除対策の高度化
小課題h.疾病及び病原体の疫学的特性解明による防除対策の高度化
大項目該当なし
中項目ウ 食の安全・消費者の信頼確保と健全な食生活の実現に資する研究
摘要1)野鳥由来Salmonella Typhimurium(ST)株と牛・豚由来ST株の遺伝子をパルスフィールド電気泳動法で比較したところ、野鳥由来株と牛・豚由来株との間に類似性は認められず、両者の疫学的関連性は低いことが判明した 。2)ヒトへの食中毒の原因となる恐れのある酸耐性大腸菌の出現状況は、濃厚飼料多給により促進され、反対に粗飼料給与で抑制されること、濃厚飼料給餌による消化管内VFA量の増加が酸耐性大腸菌の出現に関与することを解明した。3)小型ピロプラズマ病の病因であるTheileria sergentiのPCR用プライマーとしてβ-tublin遺伝子が有用であること、同遺伝子を標的するPCRプライマーで全国の放牧場の牛から収集した吸血フタトゲチマダニを調べたところ、36%の陽性率を示すことを明らかにした。4)ヨーネ病の再摘発がある農場とない農場の疫学的特徴を分析したところ、初摘発の段階で「摘発牛が発症している」、「つなぎ飼いでない牛舎の農場である」および「摘発牛が複数頭いる」ことが再摘発のある、より汚染の進んでいる農場の特徴であることを明らかにした。5)平成19年に茨城県を中心に発生したH5N2亜型鳥インフルエンザウイルス感染例を疫学的(症例対照研究)に調査・分析したところ、成鶏の導入、農機具類の農場間共有、訪問者に対する衛生対策の不徹底、発生農場からの近隣度などの要因が養鶏場への侵入リスクとして重要で、それらは養鶏場のリスク管理の観点から侵入防止対策の指標に加味すべき要素であると指摘した。これらの疫学指標は鳥インフルエンザ侵入防止対策ガイドライン作成に活用されている。6)平成19年の鳥インフルエンザ国内発生時において、風評被害につながる行動を取った市民の割合は27.9%であり、平成16年および平成17年の国内発生時と比較して、ほとんど差がないことが分かった。7)食中毒菌として重要なカンピロバクター感染症のリスク評価モデルについて、養鶏場段階でのカンピロバクター汚染率をブートストラップ法やベイズ推測を用いて推定・モデル化し、データ数が特に限られている場合にはベイズ推測がより有効であることを明らかにした。
研究分担農業・食品産業技術総合研究機構,動衛研,疫学研究チーム
協力分担関係農林水産省消費・安全局動物衛生課
国立医薬品食品衛生研究所
帯広畜産大学
高知大学
兵庫教育大学
佐賀大学
ユトレヒト大学
石川県南部家畜保健衛生所
茨城県県北家畜保健衛生所
北海道檜山家畜保健衛生所
予算区分技会交付金研究 高度化事業 委託・畜産対応研究[BSE・人獣] 技会・その他
業績(1)Salmonella Typhimurium感染による乳用牛の成牛型サルモネラ症の発生要因分析
(2)Hemorrhagic necrotizing splenitis in a slaughter pig infected with Arcanobacterium species.
(3)トナカイ(Rangifer tarandus)の銅中毒
(4)Granulomatous lymphadenitis and pneumonia associated with Actinobacillus porcitonsillarum in a slaughter pig.
(5)Granulomatous nephritis and meningoencephalomyelitis caused by Halicephalobus gingivalis in a pony gelding.
(6)と畜場搬入豚におけるBrachyspira pilosicoliとBrachyspira hyodysenteriaeの感染率
(7)Generalized hyperkeratosis caused by Scopulariopsis brevicaulis in a Japanese Black calf
(8)Transmission dynamics of hepatitis E among swine: potential impact upon human infection.
(9)Prevalence and characteristics of pathogenic Escherichia coli in a swine breeding environment in Cantho Province.(カントー省の養豚に関わる環境における病原性大腸菌の流行と分離株の各種性状)
(10)Mycoplasma hyopneumoniaeの薬剤感受性試験ならびにマクロライド耐性簡易スクリーニング法の開発
(11)家畜糞堆肥からのサルモネラおよび志賀毒素産生性大腸菌O157の検出
(12)Preliminary evaluation of diagnostic tests for avian influenza using the Markov Chain Monte Carlo (MCMC) Method in an emergency surveillance.
(13)わが国の牛ヨーネ病の発生動向と防疫体制の現状
(14)Epidemiologic indicators associated with within-farm spread of Johne's disease in dairy farms in Japan.
(15)Milk replacers and bovine spongiform encephalopathy in calves, Japan
(16)Risk factors for the introduction of avian influenza virus into commercial layer chicken farms during the outbreaks caused by a low-pathogenic H5N2 virus in Japan in 2005.
(17)養豚場におけるサルモネラ汚染状況
(18)Growth and metabolic characterization of Macrorhabdus ornithogaster
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030093169
収録データベース研究課題データベース

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