(1)農業環境資源インベントリーの構築と活用手法の開発

(1)農業環境資源インベントリーの構築と活用手法の開発

課題番号200709657
研究機関名農業環境技術研究所
研究期間2006-2010
年度2007
大課題2)環境資源の収集・保存・情報化と活用
中課題(1)農業環境資源インベントリーの構築と活用手法の開発
小課題(1)農業環境資源インベントリーの構築と活用手法の開発
大項目第2 国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する目標を達成するためとるべき措置
中項目1.試験及び研究並びに調査
摘要リモートセンシング技術、GISを用いた指標化については、以下の具体的成果が得られた。中期計画に沿って時系列衛星画像データセットの構築ならびに栽培暦データベースも予定通り完成し(普及に移しうる成果)、公開可能な段階に至っている。また、群落光合成特性に有用な新たな反射指数の策定、空間情報技術による焼畑生態系の炭素ストックの広域評価の成果は、空間情報評価手法の高度化につながるものであり、関連分野の発展に貢献するものと期待される。1) MODIS等高頻度観測衛星画像から植生指数等の時系列データセットを完成した。水田面積の変化履歴を広域評価するための変換式を試作し、植生・水域指数の時系列データを併用した農業的土地利用図改良版を試作した。広域的な農業的土地利用プロダクトは次年度完成予定である。2) 中間赤外域反射特性を野外計測する装置と測定法を確立し、稔実度等イネ収量評価への応用性を明らかにした。3) 国内外の作物栽培暦情報を広く収集・保存・共用するWebデータベースを構築し公開した。樹林地の孤立度や水田・森林隣接部の連続性の評価指標を試作し、谷津田域における水田−樹林隣接線分布の1880年代以降の変化を明らかにした。これらの成果は、農耕地・作物生産の管理の情報化や新たなリモートセンシング技術の応用、環境保全施策等に貢献が期待される。新たな情報の登録・収集システムについては以下の具体的成果が得られ、農業環境インベントリーへのデータの追加、新規登録、登録準備、主題図作成や検索機能の強化はおおむね予定どおりに進行している。1) 農業環境インベントリーシステムに開発キットを組込み、ネットワーク経由で主題図の作成を可能とした。昆虫情報収集システムのプロトタイプを作成した。2) 微生物インベントリーシステムの利便性改良、高速キーワード検索システムの構築を行った。基盤的な統計手法等の開発については以下の具体的成果が得られ、順調に進捗した。1) 基盤的データとして1kmメッシュ単位の作目別面積データを算出し、外部へ提供可能なデータベースを作成した。2) 土壌侵食リスク指標の高精度化のため、傾斜・斜面長の推定により土壌侵食リスク地図の精度向上をはかった。これにより、土壌侵食ポテンシャルをより高い精度で算出する方法が開発され、わが国の土壌侵食リスクの高い地域の分布を示す地図が作成できた。3) 生物多様性のリスク指標構築のため、系統学的多様度の尺度である「グロモフ積」を計算するプログラムを開発した。農業環境における外来植物の繁茂状況と農業生態系区分との関係を解明した。これにより生物多様性のリスク指標算出のフレームがほぼ完成し実際の生物群に適用し、検証を行う段階に至っている。4) 慣行防除体系などを比較基準にした「リスク低減ポイント」の算出手法とこれを用いた水田農薬の「環境リスク指標」を提示した。また、化学肥料等に由来する余剰窒素量に基づいた余剰水窒素濃度を算出した。これらの成果により、栄養塩類や農薬に関する指標開発の部品が着実にできあがってきている。環境資源のデータベースの拡充については以下の具体的成果が得られた。土壌線虫の簡易同定に役立つ画像データベースを公開した。インベントリーWebページへのアクセスも良好であった。しかし、昆虫インベントリーで文献情報の関連づけの方針を変更したため、新規インベントリーの追加に一部遅れがみられ、また、深層土壌調査、基準断面の選定による農耕地分類の土壌統レベルとの対応も目標を下回った。このように一部に遅れが見られるものの、全体としては中期計画に基づき順調に進捗している。1) 農業環境インベントリーに、微生物・昆虫標本450件、煙害標本1,040件のデータ追加、農業統計メッシュデータの新規登録を行った。2) 基準土壌断面設定のため15地点の調査を行った。施肥改善調査票約3,500断面のデータベース、新しい農耕地土壌図約700枚、3次案の土壌亜群による土壌図を作成した。3) オサムシ類標本6,000点、三橋ノートのハエ目43冊、1948〜64年同定依頼2,925件のデータを追加した。また、微生物情報51点、微生物さく葉標本39点を追加し、土壌線虫画像データを公開した。4) ジーンバンク事業計画に基づき、昆虫、糸状菌、細菌の新規登録・特性評価を行った。
研究分担農業環境技術研究所,生態系計測研究領域
予算区分技会交付金研究 委託・環境研究[地球温暖化] 委託・環境研究[国際規模水循環] 技会・その他 文科省[科研費] 文科省・その他 環境省競争的資金 その他
業績(1)広域的な栽培歴情報を集積し、共用するためのWebデータベース
(2)自然風の速さを測定するための無指向性ピトー管
(3)ハイパースペクトルセンサーの現状と展望
(4)リモートセンシング・データの特徴-農地観測からシステム科学まで-
(5)Inferring the effect of plant and soil variables on C- and L-band SAR backscatter over agricultural fields, based on model analysis
(6)Normalized difference spectral indices for estimating photosynthetic efficiency and capacity at a canopy scale derived from hyperspectral and CO2 flux measurements in rice
(7)Predicting chronosequential changes in carbon stocks of pachymorph bamboo communities in slash-and-burn agricultural fallow, northern Lao People
(8)リモートセンシング技術を用いた環境評価、災害把握、防災の試み
(9)Traceability of slash-and-burn land-use history using optical satellite sensor imagery: a basis for chronosequential assessment of ecosystem carbon stock in Laos
(10)農業分野でのALOSデータ利用
(11)オー プンパス型とクローズドパス型の渦相関法によるCO2フラックスの系統的差異と密度変動補正の影響 Systematic Differences in CO2 Flux Measured by Open- and Closed-path Eddy Covariance Systems: Influence of Air Density Fluctuations Resulting from Temperature and Water Vapor Transfer
(12)衛星画像による農業土地利用実態の把握に基づく河川への土壌由来懸濁物質および栄養塩類等の面源負荷量の評価
(13)Water turbidity estimation using a hand-held spectropolarimeter to determine surface reflection polarization in visible, near and short-wave infrared bands
(14)Detecting temporal changes in the extent of annual flooding within the Cambodia and the Vietnamese Mekong Delta from MODIS time-series imagery
(15)Estimating the Mean Leaf Inclination Angle of Wheat Canopies Using Reflected Polarized Light
(16)耕作放棄地の分布と潜在生産力の推定
(17)Relationship between nitrogen and phosphate surplus from agricultural production and river water quality in two types of production structure
(18)科学哲学は役に立ったか:現代生物体系学における科学と科学哲学の相利共生
(19)進化生物学と統計科学:系統樹の推定をめぐって Statistical Sciences and Evolutionary Biology with Special Rreference to Phylogeny Estimation
(20)Fitness Characters in Parasexual Recombinants of the Rice Blast Fungus, Pyricularia oryzae
(21)Parasexual Cycle Provides Genetic Segregants Equivalent to Sexual Progeny in the Rice Blast Fungus Magnaporthe oryzae
(22)Occurrence and development of Collectotrichum acutatum on symptomless blueberry bushes
(23)Sclerotinia rot of blueberry caused by Sclerotinia sclerotiorum
(24)Culturable Leaf-Associated Bacteria on Tomato Plants and Their Potential as Biological Control Agents
(25)Phylogenetic Diversities of Dominant Culturable Bacillus, Pseudomonas and Pantoea Species on Tomato Leaves and Their Possibility as Biological Control Agents
(26)Potential of plant extracts in combination with bacterial antagonist treatment as biocontrol agent of red rot of sugarcane
(27)三 重県の茶園における非アロフェン質黒ボク土および黄色土の生産力特性 Characteristics of Non-allophanic Andosols and Yellow Soils of the Tea Fields in Mie Prefecture
(28)ダイズ子実の縮緬じわ発生に及ぼす切葉、摘莢処理の影響
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030093209
収録データベース研究課題データベース

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