(3)イネの耐病性機構の解明と利用技術の開発

(3)イネの耐病性機構の解明と利用技術の開発

課題番号200709634
研究機関名農業生物資源研究所
研究期間2006-2010
年度2007
大課題1)イネの環境適応機構の解明と利用技術の開発
中課題(3)イネの耐病性機構の解明と利用技術の開発
小課題(3)イネの耐病性機構の解明と利用技術の開発
大項目第2 国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する目標を達成するためとるべき措置
中項目1.試験及び研究並びに調査
摘要1.いもち病ほ場抵抗性遺伝子Pb1の相補実験により遺伝子単離を完了し、真性抵抗性遺伝子と同様の構造の原因遺伝子を決定するとともに、その発現特性を抵抗性の特性と関連づけた。これにより、マーカー育種によるPb1の利用が効率化されるとともに、Pb1によるいもち病抵抗性の分子機構解明が可能になった。2.ミュータント・パネルからの非親和性いもち病抵抗性に関する変異系統の選抜を終了し、病害応答シグナル伝達に関わる新規因子と推測される原因遺伝子の単離へと進めた。3.ミュータント・パネルから、非常に強い抵抗性を示す新規劣性抵抗性系統を2系統選抜し、遺伝子単離及び実用利用へ向けて交配を進めた。4.イネ−ナズナFOX系統から病害抵抗性及びサリチル酸高感受性による選抜をほぼ終了して多数の原因遺伝子を特定し、遺伝子発現解析やイネへの導入による機能解析を進めた。単離した遺伝子の一部は、WRKY45が関わる抵抗性(下記8)との関連が推測された。5.ミュータント・パネル等に由来するいもち病抵抗性を示す2系統の疑似病班変異系統の原因遺伝子候補を特定した。6.ミュータント・パネルから選抜した遺伝子の解析から、抵抗性シグナル伝達を負に制御するPDK1−Pip1?Ospti1aからなるリン酸化カスケードを明らかにした。病害防御応答の負の制御の生物学的意義の解明が期待される。7.ミュータント・パネルから選抜した遺伝子の解析から、防御応答シグナル伝達において、MAPキナーゼカスケードの下流でファイトアレキシン等の遺伝子が制御されていることを明らかにした。8.抵抗性誘導剤の作用に必須の転写因子WRKY45及びOsNPR1にそれぞれ制御されている各数百種の遺伝子を同定し、それらが実行する抵抗性反応を推定した。WRKY45によるプライミング効果にWRKY45の下流に作用するサイトカイニンを介するシグナル伝達が重要であることが示唆された。ABAシグナル伝達がWRKY45の上流に作用して防御応答を抑制することが見出された。これらは強力な複合抵抗性を与えるWRKY45の実用利用研究を進める上で考慮すべき重要な知見である。
研究分担耐病性研究U,(植物)
予算区分技会交付金研究 委託・バイテク先端技術[アグリ・ゲノム] 文科省・JST競争的資金 技会・その他 文科省[科研費]
業績(1)Genome-wide identification of C2H2 zinc-finger gene family in rice and their phylogeny and expression analysis
(2)The clock protein CCA1 and the bZIP transcription factor HY5 physically interact to regulate gene expression in Arabidopsis
(3)Progesterone: Its occurrence in plants and involvement in plant growth
(4)Identification and localisation of the rice nicotianamine aminotransferase gene OsNAAT1 expression suggests the site of phytosiderophore synthesis in rice
(5)The tryptophan pathway is involved in the defense responses of rice against pathogenic infection via serotonin production
(6)Interspecies compatibility of NAS1 gene promoters
(7)SAZ, a new SUPERMAN-like protein, negatively regulates a subset of ABA-responsive genes in Arabidopsis
(8)Identification of a WRKY protein as a transcriptional regulator of benzylisoquinoline alkaloid biosynthesis in Coptis japonica
(9)Rice NON-YELLOW COLORING1 is involved in light-harvesting complex II and grana degradation during leaf senescence
(10)Functional analysis of a NAC-type transcription factor OsNAC6 involved in abiotic and biotic stress-responsive gene expression in rice
(11)The expression of iron homeostasis-related genes during rice germination
(12)Rice WRKY45 plays a crucial role in benzothiadiazole-inducible blast resistance
(13)Rice Pti1a negatively regulates RAR1-dependent defense responses
(14)RAR1 and HSP90 form a complex with Rac/Rop GTPase and function in innate-immune responses in rice
(15)花粉特異的ジンクフィンガー転写因子の遺伝子を用いて花粉稔性を低下させる方法
(16)MADSボックス遺伝子を標的とした植物の花型の改良
(17)MADSボックス遺伝子を標的とした植物の花型の改良
(18)ペチュニアの転写因子PetSPL2の遺伝子の導入によって花序の節間を短縮させる方法 (分割出願)
(19)MADSボックス遺伝子を標的とした植物の花型の改良
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030093220
収録データベース研究課題データベース

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