(3)遺伝子組換え昆虫を利用した有用物質生産技術の開発

(3)遺伝子組換え昆虫を利用した有用物質生産技術の開発

課題番号200709646
研究機関名農業生物資源研究所
研究期間2006-2010
年度2007
大課題1)バイオテクノロジーによる有用物質生産技術の開発
中課題(3)遺伝子組換え昆虫を利用した有用物質生産技術の開発
小課題(3)遺伝子組換え昆虫を利用した有用物質生産技術の開発
大項目第2 国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する目標を達成するためとるべき措置
中項目1.試験及び研究並びに調査
摘要1.遺伝子組換えカイコを作出する効率を向上させるため、生殖細胞でトランスポゾンpiggyBacの転移酵素遺伝子を発現する系統を作出した。この系統を用いて遺伝子組換えカイコの作出実験を行った結果、高頻度で組換えカイコが得られることが分かった(表1)。2.カイコのキヌレニン酸化酵素遺伝子を利用した組換えタンパク質の生産に適するベクターが構築された。3.黄繭の原因遺伝子である黄血遺伝子がカイコのカロチノイド結合タンパク質であるかを確かめるため、国立感染症研究所、東京大学との共同研究でこの遺伝子を導入した遺伝子組換え個体を作出した。次いで、GAL4/UAS系を利用して白血・白繭の系統でこの遺伝子を発現させた。その結果、遺伝子を導入した個体は黄血になり、黄繭を作ることが明らかになった。4.遺伝子組換えカイコによる有用物質の生産システムを高度化するため、中部絹糸腺における組換えタンパク質の生産系の改良を行った。その結果、プロモーター領域の配列やシグナル配列を変更することにより、従来の方法より最大で5倍量のタンパク質を生産するシステムの構築に成功した。5.組換えタンパク質の生産効率の高いセリシン蚕系統について、交配と選抜を繰り返し、営繭率や化蛹歩合が大幅に向上した系統を作出した。6.東レと共同で、フィブロインH鎖遺伝子を利用したベクターを作出した。このベクターを利用して、ネコインターフェロンを生産する組換えカイコを作出した。このカイコでは大量の組換えタンパク質が生産され、活性の高いインターフェロンを回収することが可能であることが分かった。7.東京農工大学と共同でフィブロインL鎖にフィブロネクチンやコラーゲン由来のペプチドをコードする塩基配列を融合した遺伝子を作成し、この配列を導入した組換えカイコを作出した。カイコの作る絹は従来のものより著しく細胞親和性が高く、組織や細胞を再生させる足場材料として利用できることが明らかになった。
研究分担遺伝子組換えカイコ研究センター,(昆虫)
予算区分技会交付金研究 委託・バイテク先端技術[アグリ・ゲノム] 委託・バイテク先端技術[アグリバイオ] 文科省・JST競争的資金 技会・その他
業績(1)遺伝子組換えカイコを利用したネコインターフェロンの生産
(2)Determination of the polyphagous gene (pph) locus by three-point test with visible markers in the silkworm, Bombyx mori
(3)Development of a new piggyBac vactor for generating transgenic silkworms using the kynurenine 3-mono oxygenase gene
(4)A new method for the modification of fibroin heavy chain protein in the transgenic silkworm
(5)Production of an active feline interferon in the cocoon of transgenic silkworms using the fibroin H-chain expression system
(6)Molecular cloning and expression of two novel β-N-Acetylglucosaminidases from silkworm Bombyx mori
(7)Rescue of white egg 1 mutant by introduction of the wild-type Bombyx kynurenine 3-monooxygenase gene
(8)Carotenoid silk coloration is controlled by a carotenoid-binding protein, a product of the Yellow blood gene
(9)Identification and characterization of a novel sericin gene expressed in the anterior middle silk gland of the silkworm Bombyx mori
(10)An improved DNA injection method for silkworm eggs drastically increases the efficiency of producing transgenic silkworms
(11)Improving cell-adhesive properties of recombinant Bombyx mori silk by incorporation of collagen or fibronectin derived peptides produced by transgenic silkworms
(12)パソコンを利用した繭秤量システム
(13)遺伝子組換えカイコを利用した生理活性タンパク質生産法(サイトカイン遺伝子組換えカイコおよびそのタンパク質の製造方法ならびに昆虫への遺伝子導入ベクターおよび遺伝子産物製造法)
(14)遺伝子組換えカイコを利用した生理活性タンパク質生産法(サイトカイン遺伝子組換えカイコおよびそのタンパク質の製造方法ならびに昆虫への遺伝子導入ベクターおよび遺伝子産物製造法)
(15)遺伝子組換えカイコを利用した生理活性タンパク質生産法
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030093232
収録データベース研究課題データベース

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