摘要 | 日本各地で竹林面積が増加している。竹林の炭素蓄積量を求めるため、竹の稈(幹)の直径測定データを用いた地上部と地下部バイオマス推定式を作成し、森林計画データを活用することにより全国の竹林における炭素量や二酸化炭素吸収量を算定する方法を開発した。また、森林の二酸化炭素吸収量を評価するため、間伐などの森林管理や温暖化などの環境変化がスギやヒノキの人工林の成長に及ぼす影響を評価するモデルを開発した。スギとヒノキの収穫試験地のデータを解析し、無間伐林は林齢が若いうちにバイオマスの増加が頭打ちになること、炭素固定量を増やすためには十分な間伐が必要なことなどを明らかにした。 |