摘要 | 樹木の環境ストレス応答機構や耐性機構の解明は、持続的に環境を保全する上で重要である。DNAマイクロアレイを用いて2214種類のポプラの環境ストレス応答性遺伝子を同定した。また、樹木への放射線の影響を明らかにするため、ポプラに放射線を照射した後に起こる異常について調べ、放射線照射によって働くDNA修復酵素遺伝子を解明した。一方、マツタケは国内流通の95%が外国産であり、原産国表示の信頼性確保、関税や価格の適正化が求められている。マツタケの進化とレトロトランスポゾンというDNA配列を用いたアジア産マツタケの原産国判別手法を開発した。日本産、韓国・北朝鮮産、中国北東部産、チベット産のマツタケを5%の判別誤差で識別できた。 |