(3)イネの耐病性機構の解明と利用技術の開発

(3)イネの耐病性機構の解明と利用技術の開発

課題番号2008010718
研究機関名農業生物資源研究所
研究期間2006-2010
年度2008
大課題1)イネの環境適応機構の解明と利用技術の開発
中課題(3)イネの耐病性機構の解明と利用技術の開発
小課題(3)イネの耐病性機構の解明と利用技術の開発
大項目第2 国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する目標を達成するためとるべき措置
中項目1.試験及び研究並びに調査
摘要1.いもち病ほ場抵抗性遺伝子Pb1による防御応答シグナル伝達において、Pb1タンパク質は誘導抵抗性に関わる転写因子WRKY45とタンパク質間相互作用することがわかり、Pb1からWRKY45への直接のシグナル伝達が示唆された。これにより、異なる二つの病害抵抗性機構の接点が示唆された。2.強力なほ場抵抗性を示す陸稲品種「嘉平」の抵抗性を構成するQTL中で最も寄与率の高いPiKahei-1を単離し、相補性検定によって確認された。3.PDK1-Pip1-OsPti1aからなるリン酸化カスケードが、活性酸素を介する病害応答シグナル伝達に関与していることを明らかにし、いもち病菌感染部位周辺におけるPip1の発現パターンなどと併せて、病害応答シグナル伝達の負の制御におけるPDK1-Pip1-OsPti1aカスケードの役割に関するモデルを構築した。4.OsMKK4-OsMPK6のカスケードは、エリシター及びH2O2によって活性化される病害応答シグナル伝達に関与し、抗菌性物質産生及び活性酸素生成を伴わない細胞死を含む防御反応を誘導することが明らかになった。5.イネーナズナFOXハンティングによって単離された新規タンパク質キナーゼ遺伝子OsPSR5は、イネで過剰発現すると高度な白葉枯病抵抗性及びいもち病抵抗性をすることがわかり、新たな耐病性分子育種の素材として期待される。6.WRKY45による複合抵抗性イネの作出のため、いもち病や白葉枯病感染応答性や感染経路特異的発現など、様々な特性を有するイネ・プロモーターを単離し、生育遅延を回避するように最適化したWRKY45発現コンストラクトを開発する試みに供した。WRKY45は、タンパク質リン酸化及びユビキチン/プロテアソーム分解制御を含む複雑な活性発現制御を受けていることが示唆され、WRKY45実用化研究のための重要な基礎知見となった。
研究分担(独)農業生物資源研究所,植物科学研究領域,耐病性研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,植物科学研究領域,耐病性研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,植物科学研究領域,耐病性研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,植物科学研究領域,耐病性研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,植物科学研究領域,耐病性研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,植物科学研究領域,耐病性研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,植物科学研究領域,耐病性研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,植物科学研究領域,耐病性研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,植物科学研究領域,耐病性研究ユニット
協力分担関係独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
株式会社植物ゲノムセンター
学校法人近畿大学
日本大学 生物資源科学部
独立行政法人国際農林水産業研究センター
国立大学法人京都大学
国立大学法人筑波大学
独立行政法人森林総合研究所
国立大学法人東北大学
公立大学法人首都大学東京
予算区分技会交付金研究 イノベーション創出事業 委託・バイテク先端技術[新農業展開ゲノムプロ] 農水省・その他 文科省[科研費] その他
業績(1)bHLH型タンパク質をコードするイネのブラシノステロイド誘導性遺伝子の解析
(2)Two adjacent nucleotide-binding site-leucine-rich repeat class genes are required to confer Pikm-specific rice blast resistance
(3)Defense signaling in rice mediated by protein kinase cascades
(4)イネいもち病抵抗性に関する一遺伝子系統群を用いたレース国際判別体系の外国産いもち病による検証とその改良
(5)東,東南アジアのイネいもち病菌菌系の反応からみた一遺伝子系統の特徴づけ
(6)耐病性機構の負の制御因子OsPtilaを介したシグナル伝達機構の解析
(7)ニンジンにおけるC-LEC1の発現とDNAメチル化に関する研究
(8)イネミュータントパネルを利用した耐病性シグナル伝達に関わる遺伝子の大規模スクリーニング
(9)Discovery of rice WRKY45, a key regulator of induced disease resistance, and its potential utility for developing multi-resistant crops
(10)Discovery and potential application of WRKY45, a key regulator of benzothiadiazole-inducible disease resistance in rice
(11)Disruption of a novel gene for a NAC-domain protein in rice confers resistance to Rice dwarf virus
(12)Comfirmation of blast resistance genes in near isogenic lines using DNA markers in Rice (Oryza sativa L.)
(13)New designation system for pathogenicity race of blast fungus using LTH monogenic lines in rice
(14)An Arabidopsis SUPERMAN-like gene, AtZFP12, expressed at shoot organ boundaries suppresses cell growth
(15)QTL analysis of cleistogamy in soybean
(16)Systematic approaches to using the FOX hunting system to identify useful rice genes
(17)Construction of a binary vector for knockout and expression analysis of rice blast fungus genes
(18)RNA-directed DNA methylation induces transcriptional activation in plants
(19)Deoxymugineic acid increases Zn translocation in Zn-deficient rice plants
(20)Quantitative trait locus responsible for resistance to Aphanomyces root rot (black root) caused by Aphanomyces cochlioides Drechs. in sugar beet
(21)Fine mapping and DNA fiber FISH analysis locates the tobamovirus resistance gene L3 of Capsicum chinense in a 400-kb region of R-like genes cluster embedded in highly repetitive sequences
(22)A high-density linkage map of Lotus japonicus based on AFLP and SSR markers
(23)Fine mapping of a strong QTL of field resistance against rice blast, Pikahei-1(t), from upland rice Kahei, utilizing a novel resistance evaluation system in the greenhouse
(24)Efficient authentic fine mapping of the rice blast resistance gene Pik-h in the Pik cluster, using new Pik-h-differentiating isolates
(25)遺伝子導入による植物の交雑特性の改変
(26)雄しべの各組織に特異的な活性を有するプロモーターおよびその利用(PCT出願)
(27)乾燥耐性が高められた植物の作出における、ZPT2-3ジンクフィンガー型転写因子の利用(乾燥耐性を植物に付与するジンクフィンガー型転写因子)
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030093466
収録データベース研究課題データベース

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