摘要 | 森林の炭素吸収量は森林の状態や温暖化の影響を受ける。北海道から九州の6カ所の森林においてタワーにより二酸化炭素吸収量の長期連続観測を実施してきた。吸収量や気象データ等をデータベースとして整備し、ホームページ上で公開した。多くの研究者がデータを利用し、森林の炭素吸収や炭素循環の解明に繋がると期待される。また、大気汚染や火山により発生したイオウが森林に入ると土壌に蓄積し、土壌は酸性化する。土壌中のイオウの新しい分析法を考案し、関東地方の森林土壌に蓄積するイオウを分析したところ、欧米に比べて数倍多く蓄積しているが、火山灰中のイオウは安定しており、酸性を発現しにくいことがわかった。 |