a.トマトを中心とした高収益施設生産のための多収、低コスト及び省力化技術の開発

a.トマトを中心とした高収益施設生産のための多収、低コスト及び省力化技術の開発

課題番号2009013861
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2006-2010
年度2009
大課題C 高収益型園芸生産システムの開発
中課題a.トマトを中心とした高収益施設生産のための多収、低コスト及び省力化技術の開発
小課題a.トマトを中心とした高収益施設生産のための多収、低コスト及び省力化技術の開発
大項目試験及び研究並びに調査に係る研究の推進方向
中項目イ 農業の競争力強化と健全な発展に資する研究
摘要1)自律分散協調型環境制御システムの高度利用技術として、気象条件と換気率のリアルタイム計測に基づき、光強度、温度、湿度、CO2濃度を長時間トマトの生育に好適な条件に制御可能な複合環境制御技術を開発した。本技術により、主要品種では収量が30%以上増加し、日本品種とオランダ品種の中間的品種である「朝日和10」では可販果収量40t/10aを達成した。ヒートポンプ等の動作情報や作物情報(蒸発速度、茎径変化)をリアルタイムで表示できるシステムを構築した。2)太陽エネルギーの集・蓄熱の効率化技術として、ヒートポンプを利用した集熱・蓄熱システムの熱収支を試算し、水蓄熱と地中蓄熱を併用するシステムが、熱利用効率が高く実用性に優れることを明らかにした3)トマトの局所温度管理技術では、高温期の夜間に根域を冷却することにより5%程度の増収が見込まれること、低温期の生長点加温により燃料消費を約30%抑制できることを実証した。4)夏季の高温に適合したトマトの合理的栽培管理法として、着色不良果の発生には高温と日射条件が関連し、発生を防止するには果実がピンポン球くらいの時から遮光率50%程度で花房を被覆する必要があることを明らかにした。また、日射及び水吸収による乾物生産予測に基づいて養液栽培における施用量を決定する手法を開発した。5)トマトの房採り収穫システムでは、昇降機能を付加した果房位置固定器具、2段コンベヤ式の収穫物収容装置、収穫物搬出装置を改良し、20年度に改良済みの自動収穫装置と組合せることにより、収穫から収容・搬出までの協調動作を可能とした。6)作物残さ処理技術を開発するため、促成長期栽培で40t/10aのトマトを生産した場合、約20t/10aの廃棄物が排出されるが、堆肥化処理により総重量を17%に減少でき、21t/10aのリンが回収できることを明らかにした。7)トマトの生育モデルを開発するため、純同化率の変化は主として葉群の受光体勢の変化に起因すること、オランダ品種では新しい品種ほど群落吸光係数は低いが、個葉光合成能力が高いため、総乾物生産が高く高収量となることを明らかにした。8)施設環境と作業技術に関わるモデルとして、作物の良好な生育を確保しつつ、作業者の熱中症を予防するための遮光制御モデルの基本アルゴリズムを組み立てた。
研究分担(独)農業・食品産業技術総合研究機構,野茶研,高収益施設野菜研究チーム
協力分担関係グリンテック(株)
東海大学
神奈川県農業技術センター
埼玉県農林総合研究センター
カゴメ株式会社
東海学園大学
宮城教育大
三重県農業研究所
大阪府立大学大学院
京都大学大学院
予算区分技会交付金研究 新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業 委託・食料供給力強化研究[加工プロ] 委託・食料供給力強化研究[担い手ITプロ] 委託・食料供給力強化研究[省資源プロ] 委託・食の安全研究[信頼性確保プロ] 委託・バイテク先端技術[光応答プロ]
業績(1)わが国の中山間傾斜地における施設園芸作物の安定多収生産に向けての養液栽培技術の開発
(2)水の潜熱を利用した根圏および地上部冷却による施設生産における作物生育環境の改善に関する研究
(3)異なる栽培法で生産したパプリカのδ15N値の特徴と
(4)大規模トマト施設生産から排出されるトマト残渣量の推定とその堆肥化物の諸性質
(5)マイクロバブルによる酸素富化が養液栽培したネギの生育と養分吸収に与える影響
(6)エンタルピ調節と細霧の噴霧を利用した温室内気温および湿度の同時制御システムの開発
(7)自律分散型環境制御システムを利用した細霧冷房支援のための温室換気率および蒸発散速度計算ノードの開発
(8)Growth and Yield of Tomato Plants as Influenced by Nutrient Application Rates with Quantitative Control in Closed Rockwool Cultivation.
(9)Prediction of tomato yield on the basis of solar radiation before anthesis under warm greenhouse conditions
(10)Physiological and morphological changes over the past 50 years in yield components in tomato
(11)Development of an end-effector for a tomato cluster harvesting robot
(12)オランダの施設トマト品種の多収化の要因は光利用効率向上である
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030093573
収録データベース研究課題データベース

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