n.高品質畜産物生産のためのクローン牛等の安定生産技術の開発

n.高品質畜産物生産のためのクローン牛等の安定生産技術の開発

課題番号2009013907
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2006-2010
年度2009
大課題A 先端的知見を活用した農業生物の開発及びその利用技術の開発
中課題n.高品質畜産物生産のためのクローン牛等の安定生産技術の開発
小課題n.高品質畜産物生産のためのクローン牛等の安定生産技術の開発
大項目試験及び研究並びに調査に係る研究の推進方向
中項目イ 農業の競争力強化と健全な発展に資する研究
摘要1)卵子の体外発育・成熟技術の開発においては、体外培養において発育途上卵母細胞から優れた卵母細胞を選択的に形成させる要素がマトリゲルに存在すること、BMP-7により体外培養後の卵母細胞の平均直径が有意に大きくなること、細胞透過型adenylate cyclase とともにcAMP分解酵素阻害薬milrinoneを用いて成熟させた体外成熟卵子において除核成功率が高まること、卵子成熟等を制御するカテプシンBの活性阻害剤を用いて体外成熟させることにより体外受精後の胚発生率及び胚の品質が向上することを明らかにした。2)超低温保存技術の開発において、20年度に選定した成熟卵子のガラス化液を用いてガラス化保存及び再加温した発育途上卵母細胞は、培養10日後においても9割程度は生存して顆粒膜細胞の増殖により卵胞腔を形成し、本ガラス化液が発育途上卵母細胞においても有効であることを明らかにした。これは、哺乳類の雌性生殖細胞の新しい保存技術として期待できる。3)高品質クローン胚作出技術の高度化においては、ドナー細胞へのマウスES細胞由来細胞抽出液処理が体細胞核移植胚盤胞の細胞数増加に効果があること、ウシ核移植胚へのスクリプタイド処理が胚盤胞期への発生率を増加させるがドナー細胞への処理やドナーと胚の両方への処理では効果は認められないことを明らかにした。4)核移植胚の発生における細胞質因子の影響解析においては、7日間血清飢餓培養を行ったウシ線維芽細胞より精製したミトコンドリアのウシ成熟卵子への注入は、ウシ単為発生胚の発育能を低下させること、また、スイギュウ体細胞ミトコンドリアの注入は、ウシ卵子のミトコンドリアDNA複製能を低下させることを示し、ドナー細胞とともに持ち込まれるミトコンドリアの再構築胚の発生に及ぼす影響を明らかにした。5)受胎牛のホルモン動態と新生子の正常性との関係を解析し、卵丘細胞核移植胚移植による受胎牛のうちの異常産牛において正常産牛と異なる血漿中プロジェステロン及びエストラジオール17β の推移が認められ、胎子の異常を反映している可能性を示した。6)クローン個体を使って作製した体内受精胚ではクローン胚盤胞で見られる高いメチル化状態は認められないこと、インプリント遺伝子のみならず発生に必須な全能性マーカー遺伝子であるOCT4・NANOG遺伝子もクローン雄牛の精子において正常にリプログラミングされていることを明らかにし、体細胞クローン牛後代牛の健全性を示すデータを得た。7)インターフェロンτ等を活用した受胎率向上技術の開発においては、発情後10及び13日での新規徐放化インターフェロンτの子宮内単回投与により発情周期が有意に延長し、その後の発情周期長には影響を及ぼさないことを明らかにした。発情後17〜19日のオキシトシン感受性とその後の受胎性との間には強い関連性が認められ、オキシトシン感受性が受胎性評価の指標として利用可能であることを示した。
研究分担(独)農業・食品産業技術総合研究機構,畜草研,高度繁殖技術研究チーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,東北研,高度繁殖技術東北サブ研究チーム
協力分担関係東京農業大学応用生物科学部
福岡県農業総合試験場
愛知県農業総合試験場
山口大学
岡山大学
(独)農業生物資源研究所
全国農業農業協同組合連合会
宮城県畜産試験場
福島県農業総合センター
茨城県畜産センター
予算区分技会交付金研究 イノベーション創出事業 新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業 その他
業績(1)Cumulus cell-enclosed oocytes acquire a capacity to synthesize GSH by FSH stimulation during in vitro maturation in pigs.
(2)Effects of Season and Reproductive Phase on the Quality, Quantity and Developmental Competence of Oocytes Aspirated from Japanese Black Cows.
(3)ウシの妊娠制御におけるIFN-tauの利用-昆虫発現系を用いた組換えIFN-tauの適用-
(4)Effect of N, N-Dimethylglycine on the development in-vitro Produced Bovine Embryos
(5)In Vitro Maturation and Development of Porcine Oocytes Cultured in a Straw or Dish Using a Portable Incubator with a CO Chamber.
(6)Appearance, fate and utilization of abnormal porcine embryos produced by in vitro maturation and fertilization.
(7)Production of good-quality porcine blastocysts by in vitro fertilization of follicular oocytes vitrified at the germinal vesicle stage.
(8)Death losses due to stillbirth, neonatal death and diseases in cloned cattle derived from somatic cell nuclear transfer and their progeny: a result of nationwide survey in Japan,
(9)Microinjection of serum-starved mitochondria derived from somatic cells affects parthenogenetic development of bovine and murine oocytes.
(10)A comparison of cryotop and solid surface vitrification methods for the cryopreservation of in vitro matured bovine oocytes.
(11)体細胞クローン家畜に関する欧州の意識調査
(12)Production of Trophoblastic Vesicles Derived From Day 7 and 8 Blastocysts of In Vitro Origin and the Effect of Intrauterine Transfer on the Interestrous Intervals in Japanese Black Heifers.
(13)カテプシンBの活性制御による牛胚品質の向上
(14)生産現場における受胎に係る要因について
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030093619
収録データベース研究課題データベース

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