a.果実の輸出等を促進する高品質果実安定供給のための基盤技術の開発

a.果実の輸出等を促進する高品質果実安定供給のための基盤技術の開発

課題番号2009013931
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2006-2010
年度2009
大課題C 農産物・食品の品質保持技術と加工利用技術の開発
中課題a.果実の輸出等を促進する高品質果実安定供給のための基盤技術の開発
小課題a.果実の輸出等を促進する高品質果実安定供給のための基盤技術の開発
大項目試験及び研究並びに調査に係る研究の推進方向
中項目ウ 食の安全・消費者の信頼確保と健全な食生活の実現に資する研究
摘要1)りんごのエチレン受容体たんぱく質MdERS1とMdERS2の安定性は、日持ち性が中程度の「王林」より日持ち性の良好なりんご「ふじ」で高いことを明らかにした。また、エチレン作用阻害剤の1-MCPを処理するとこれらのエチレン受容体たんぱく質の安定性が高まり、果実の日持ち性が向上することから、りんごの日持ち性にはエチレン受容体たんぱく質の安定性が深く関与することを示した。2)硬肉ももの簡易な軟化技術として、機能性段ボール箱とエチレン発生剤を用いて、箱内部におけるエチレン濃度を10ppm、二酸化炭素濃度を2%以下に2〜3日間維持することにより、同封した果実を食べごろの硬度まで軟化させる技術を開発した。3)硬肉もも「おどろき」をエチレン処理により人為的に軟化させた時に発生しやすい果肉の粉質化は、α-L-アラビノフラノシダーゼ活性の顕著な増大と細胞壁多糖類からのアラビノース残基の消失が要因である可能性を示した。4)もも「川中島白桃」は、冷蔵期間(収穫当日に2℃貯蔵)が7日までは出庫後25℃で保存しても果肉の粉質化は認められず3日程度は品質が保たれるが、冷蔵期間14日とすると出庫後の果肉の粉質化が顕著で3日後には食味不良となることを確認した。香港へ船便による低温輸送(5℃)を実施した場合、輸出先での荷受け直後(収穫から12日後)の果実品質は良好であったが、約25℃で保存すると3日後には軽度の粉質化が認められたことから、香港へ船便輸送した果実は早期に販売することが必要であると判断された。5)収穫後のもも果実に抗菌作用が認められているカワラヨモギ抽出物を噴霧処理すると、灰星病菌を接種しても発病が抑制されることを確認した。6)りんご「ふじ」において、果梗及び種子中の元素組成に基づいた多変量解析より日本産と外国産を高精度に判別するための条件を明らかにした。国産果実の最大の輸出先である台湾市場で競合する日本産、韓国産、アメリカ産の「ふじ」果実を98.9%の的中率で判別することが可能となった。なお、本手法は国内の主要産地の判別にも適用できる。
研究分担(独)農業・食品産業技術総合研究機構,果樹研,果実鮮度保持研究チーム
協力分担関係山形県農業総合研究センター
福岡県農業総合試験場
佐賀県果樹試験場
鳥取大学農学部
クミアイ化学工業(株)
(株)日本トーカンパッケージ
鳥取県農林総合研究所園芸試験場
予算区分技会交付金研究 イノベーション創出事業 新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業 文科省[科研費]
業績(1)Cell-wall modification during development of mealy texture in the stony-hard ""Odoroki"" treated with propylene
(2)Apple ethylene receptor protein concentrations are affected by ethylene, and differ in cultivars that have different storage life
(3)リンゴ輸出における各種段ボール箱の特性評価
(4)リンゴエチレン受容体タンパク質は1-MCP処理果実でより安定になる
(5)硬肉タイプのモモを軟化させるための簡便なエチレン処理方法
(6)リンゴ「ふじ」の果梗および種子中元素濃度を用いた日本産と外国産との判別
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030093643
収録データベース研究課題データベース

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