食肉の食味評価と遺伝的改良1.農家肥育牛における筋肉脂肪の遺伝的パラメーター

食肉の食味評価と遺伝的改良1.農家肥育牛における筋肉脂肪の遺伝的パラメーター

県名山形県
研究機関名山形県農業研究研修センター畜産研究部
課題種別試験研究課題
研究期間完H11〜15
年度2003
研究対象肉用牛
概要目的:牛肉の筋肉内脂肪の融点及び脂肪酸組成は風味や口触りに大きく関係しており、牛肉のおいしさの重要な構成要素であると考えられている。そこで、脂肪融点や脂肪酸組成の遺伝的要因を把握するため、脂肪融点及び脂肪酸組成について、枝肉共進会に出品された黒毛和種肥育牛を用いて、遺伝的パラメータ及び育種価の推定を行った。方法:(1) 調査頭数:去勢709頭 雌987頭 計1696頭(2) 調査牛の種雄牛数:105頭(3) 枝肉共進会:平成10年7月〜平成15年1月 26回開催(4) 調査項目・ 枝肉形質:枝肉重量、ロース芯面積、バラ厚、皮下脂肪厚、BMS・ 筋肉内脂肪融点・ 筋肉内脂肪酸組成:C14:0,C16:0,C16:1,C18:0,C18:1,C18:2(5) 分析方法・ 供試部位:和牛枝肉第6〜7肋骨間切開面の上部中央付近の僧帽筋・ 脂肪融点:ガラス毛細管を用いた上昇融点法・ 脂肪酸組成:クロロホルム・メタノール(2:1)で抽出後、ナトリウムメトキシドメタノールでエチルエステル化した試料をヘキサンに転溶してガスクロマトグラフィーで分析した。(6) 評価方法・ 遺伝的パラメータ:Misztalの開発したMTC・ 育種価:MTJAAをSIRE−MGSモデルに対応するように修正したプログラム結果の概要:(1) 筋肉内脂肪の融点及び脂肪酸組成の遺伝的パラメータを推定したところ、融点と、C18:2を除く脂肪酸組成の遺伝率は、0.473〜0.615と比較的高い値となった。また、脂肪融点と主要脂肪酸の不飽和度US/Sとの間には非常に高い相関が認められた。(2) 調査牛を持つ種雄牛105頭の脂肪融点及び脂肪酸組成の育種価を推定したところ、種雄牛の遺伝的能力差が大きいことが明らかとなった。また、比較的血縁の繋がりの強いもの(25%程度)で系統を分類し、最小自乗分散分析を行ったところ、系統間の融点及びUS/Sで優位な差が認められた。(3) 以上のことから、脂肪融点及び脂肪酸組成の遺伝的改良が可能であることが示唆された。残された問題とその対応:飼養管理と融点及び脂肪酸組成の関連性の解明
研究分担肉畜研究科、先進技術開発科
戦略先端
予算区分国庫補助(農水省)
専門育種
部門
業績(1)脂肪壊死症の遺伝的背景と脂質化学的検討
(2)脂肪壊死症の脂質化学的検討
(3)山形県地域結集型共同研究事業の成果について
(4)光干渉法を用いた牛の筋肉内脂肪の融点測定
(5)Genotype of stearoyl-CoA desaturase is Associated with fatty acid composition in Japanese Black cattle
(6)牛肉のおいしさを求めて
(7)共進会出品黒毛和種肥育牛の脂肪融点および脂肪酸組成の遺伝的パラメータの推定および種雄牛グループ差
(8)肥育牛における筋肉内脂肪の遺伝的パラメーター
(9)種雄牛選抜の新しい取り組み
(10)県産種雄牛の特徴と活用法
(11)和牛肉の食味を低下させる成分の解明
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030095987
収録データベース研究課題データベース

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