6 赤潮・貝毒被害防止対策事業 (4) 貝類安全対策試験

6 赤潮・貝毒被害防止対策事業 (4) 貝類安全対策試験

県名愛知県
研究機関名愛知県水産試験場
課題種別試験研究課題
研究期間継H15〜19
年度2004
概要 三河湾では、麻痺性貝毒原因プランクトンのAlexand-rium tamarense(以下A.tamarense とする。)が頻繁に出現することにともない、アサリの毒化がしばしば発生している。特に、平成13年以降、プランクトン出現時期の早期化やアサリの高毒化など、これまでのプランクトンモニタリング調査だけでは毒化の予知が困難な状況にある。  そこで、アサリの生育環境と毒化機構の関連について、把握することを目的とし、室内給餌試験によるアサリの毒化機構解明を実施した。 試験は、海砂を約8cm敷き詰めたガラス製水槽にろ過海水25L、アサリ60個体を収容し、水温14℃で17日間飼育した。プランクトン給餌量は、A.tam-arense については一定の細胞数とし、無毒藻の Pavlo-va lutheri (以下Pavlova とする。)は、異なる細胞数とし、合計5つの試験区を設置した。アサリは試験開始直前に各試験区から3個体ずつ合計15個体で1検体として取り上げ、5, 9, 13, 17日目は各試験区から15個体ずつ取り上げ、それぞれを1検体とした。取り上げたアサリは、殻長、殻重、むき身重について測定した後に、HPLCによる毒量分析を県衛生研究所に依頼し実施した。結果の概要は以下のとおり。 いずれの試験区とも9日目までは0.88MU/gの低い値で推移し、試験区間の差は見られなかった。13日目には試験区1, 2, 3では2.14-2.94MU/gまで増加したのに対し、試験区5では0.13MU/gとなり依然として低い値で推移した。最終日の17日目には1.83-3.49MU/gとなり、その差は明瞭ではなかったものの、A.tamarense のみを給餌した試験区1が最も多く麻痺性貝毒を蓄積し、試験区5が最も少なかった。  アサリに蓄積された麻痺性貝毒成分については、試験期間を通じてC2が多くを占めており, 給餌したプランクトンの毒組成比と対応していた。一方、試験期間の経過とともに、プランクトン中に含まれていない毒成分としてGTX3やGTX2が増加したが、この傾向はA.tamarense の相対密度が高い試験区で表れた。GTX群はC群に比べ高毒成分であることから、これらの増加はアサリ毒力の増加にも大きく寄与する結果となった。
研究分担漁場保全
戦略水産
予算区分受託 (水産庁)
専門水産環境
部門海洋
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030111432
収録データベース研究課題データベース

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