搾乳システムの特性調査

搾乳システムの特性調査

県名北海道
研究機関名北海道立根釧農業試験場
課題種別試験研究課題
研究期間新H17
年度2005
研究対象乳用牛
概要新たに開発された同時拍動方式搾乳システムについて、模擬搾乳試験により同時拍動方式と交互拍動方式での乳頭先端真空度変動の違いを明らかにするとともに、乳牛を用いた搾乳試験を実施して乳頭先端への影響や搾乳時間などを調査して、その特性と利用性を明らかにする。ア)模擬搾乳装置を用い、同時拍動方式による搾乳サイクル休止期の乳頭先端真空度の低下を交互拍動方式と比較したところ、システム真空度は48.2kPa(同時拍動)、44.1kPa(交互拍動)であるが、乳頭先端真空度はそれぞれ30.1kPa、41.7kPaと同時拍動方式の方が低く、低下の度合いも大きいことが示された。イ)日平均乳量27.4〜50.8kgの搾乳牛を用いた場内搾乳試験では、試験開始当初から前処理時と搾乳時の蹴り、乳頭表面のうっ血がみられた。搾乳時の蹴りは2週間程度でみられなくなったが、乳頭表面のうっ血は59〜74日間の試験終了時にも継続していた。しかし乳頭先端部の観察では、試験前115日間の交互拍動方式搾乳により乳頭先端スコアが1〜2に達していた初産の供試牛において、試験期間中にはそれ以上のスコア上昇がみられなかった。その他の牛については、交互拍動方式で乳期の進行に伴うスコア1〜2の変化の範囲内であることから、交互拍動方式と同程度であると考えられた。ウ)同時拍動方式での供試牛3頭の平均搾乳速度を、場内搾乳試験後の同じストールでの交互拍動方式による平均搾乳速度と比較したところ、それぞれ2.6〜2.7kg/分、2.3〜2.9kg/分であり、差はみられなかった。エ)現地農家でのシステム設置状況は、生乳持上げ高さが750〜1500mm、システム真空度は48〜49kPaであった。導入農家5戸での搾乳能率は1ユニットあたり3.4〜4.1頭/hと、一般的な数値であった。また現地農家に対する聞取りでは、乳頭表面のうっ血は確認されなかった。オ)以上からこの同時拍動方式搾乳システムは、搾乳サイクル休止期の乳頭先端真空度が交互拍動方式より低くなるが、平均搾乳速度に差が見られなかったことから、既存の搾乳システムと同じように利用できると判断される。
研究分担酪農施設科
予算区分受託(民間)
専門飼養管理
部門
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030115705
収録データベース研究課題データベース

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