4森林の保全 (1) 昆虫による森林被害実態の把握と環境にやさしい防除法の開発

4森林の保全 (1) 昆虫による森林被害実態の把握と環境にやさしい防除法の開発

県名京都府
研究機関名京都府林業試験場
課題種別試験研究課題
研究期間完H16〜18
年度2006
概要○目的:昆虫を指標とした森林の健全性及び生物多様性を評価する手法を確立し、森林の機能発揮を実現するための管理手法に資する。また、ナラ類集団枯損について実用的な防除法を確立する。○方法:ブナ科樹木類に枯死被害を与えているカシノナガキクイムシ(以下,カシナガ)を防除するため,雄が発散する集合フェロモンを用いて大量にカシナガを誘引して捕殺する方法を検討した。大量に捕獲するための装置として,プラスチックコップやペットボトルを半分に切ったものを穿孔を受けた調査木に設置し,捕虫部でのカシナガの捕獲数を数えた。2004年10月に大きな被害をもたらした台風23号による風倒木が放置されている人工林において,せっかく生残っても,放置された風倒木で害虫が繁殖し,生き残った木についてもその後の虫害被害が危惧される。北海道や長野県では,風倒木を利用して繁殖したヤツバキクイムシが生き残った木を枯らす被害が頻発している。カシナガも,風倒木で繁殖して生きた木に穿孔することがある。府内のスギ・ヒノキ人工林でも北海道などと同様の被害が台風跡地では発生することが推察される。このため,林分内を飛翔する虫を捕獲し,種数などを調査した。○得られた成果:本法は,安価な上に捕獲虫の回収が容易であり,多数のカシナガが捕獲できたことから,本法を応用すればカシナガの大量捕獲が可能であると考えられた。また,樹木に飛来する他の昆虫の捕獲にも応用できると考えられる。台風被害を受けた林内では,生残った木への加害が危惧されるスギカミキリなどの増加はみられなかったが,キクイムシなど風倒木で繁殖する虫が増加していた。このため,現時点では被害が確認されなくとも,今後被害が発生する可能性があることから,継続調査が必要である。
研究分担林業試験場
予算区分国庫補助
業績(1)京町家型土塀の水平せん断性能
(2)カシノナガキクイムシの脱出数と枯死本数の推定
(3)Myctolaimus platypi sp. n. (Nmatoda:Cylindrocorporidae) isolated from the oak borer,Platypus quercivorus (Coleoptera:Platypodiae)
(4)Death of Qercus crispula by inculation with adult Platypus quercivorus (Coleoptera:Platypodidae)
(5)カシノナガキクイムシの交配実験−成虫の体サイズと坑道形成が繁殖成功に与える影響−
(6)カシノナガキクイムシ穿入枯死木に対する各種菌類の植菌
(7)マツタケ培養菌糸の撥水性
(8)カシノナガキクイムシの合成フェロモンで捕獲した昆虫
(9)浸水丸太を利用したカシノナガキクイムシの人工飼育
(10)穿孔性害虫による被害を回避するための樹幹塗布剤の開発
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030132088
収録データベース研究課題データベース

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