飼料イネと粕類主体の搾乳牛用発酵TMR飼料調製技術の開発

飼料イネと粕類主体の搾乳牛用発酵TMR飼料調製技術の開発

県名広島県
研究機関名広島県立総合技術研究所畜産技術センター
課題種別試験研究課題
研究期間完H17〜H19
年度2007
概要目的:混合飼料(TMR)供給センターの機能支援のため,飼料イネWCSと食品製造副産物を組み合せて調製したTMRの迅速成分測定技術法の開発,長期貯蔵に耐えうる発酵TMRの調製技術,安定した乳生産が可能なTMRの給与技術を開発し,飼料イネWCSと食品製造副産物の広域流通を推進する。、得られた成果:(1)飼料イネと粕類主体の発酵TMRの発酵は、春〜秋には概ね20日程度でpHの低下が完了するが冬には50日程度要し、外気温に左右されることを明らかにした。(2)TMR調製時の脱気程度(−15.4hPa)が高いと貯蔵30日後の乾物摂取量が高いことが判明した。(3)発酵TMRは夏期においても開封後20日以上にわたり二次発酵発生が顕著に抑制できることが判明した。(4)横軸(1軸)オーガのTMR混合機は、攪拌時間の違い(長短)によっても、TMRの飼料片粒度分布が変わらないことが判明した。TMRの混合精度の確保は、飼料片粒度分布や水分含量の調査から、20分の攪拌時間で十分であることを明らかにした。(5)飼料片粒度割合が異なる飼料イネ発酵TMR(パーティクルセパレータによる調査で、1.9cm以上の粒度割合6.1%:S粒度、17.5%:L粒度)の給与では、1.9cm以上の飼料片粒度割合が少ないと、分娩後6〜7週程度まで乾物摂取量および乳量が多い傾向にあり、乳タンパク質率、SNF率が分娩後3週に高くなることを明らかにした。そしゃく行動では、1.9cm以上の飼料片粒度割合が多いと、そしゃく時間/粗飼料乾物摂取量(分/kg)、そしゃく時間/飼料イネ乾物摂取量(分/kg)が高く、乾物摂取量を低下させる可能性を示唆した。(6)飼料イネWCSの混合割合(乾物混合割合18%、12%)を異にした食品副産物のビール粕、豆腐粕と組み合せた両TMRとも、乳量40kg/日の泌乳が可能であることを示した。(7)飼料イネ発酵TMRの農家給与実証試験では、飼料イネWCSを用いると乳量が低下するという懸念も払拭され、夏期における乾物摂取量が維持できることを明らかにした。NDFやNFC含量を調整した飼料イネWCSの発酵TMRは、分娩後200日程度まで30〜40kg/日程度の乳牛の泌乳成績を維持できる栄養価値があることを示した。(8)広島県における40kg/日程度の乳牛への飼料費は1,400〜1,550円/日程度となるが、安価な飼料イネWCSやビール粕を用いた今回の発酵TMRでは1,000〜1,200円/日になり、1日1頭当りの飼料費を20〜30%低下することが可能であることを示した。、
研究分担飼養技術研究部
予算区分受託(独立行政法人)
業績(1)1.5cmに切断した飼料イネWCSを原料とした乳牛用発酵TMRの給与効果
(2)飼料イネWCSを20%混合した発酵TMRの農家実証での給与効果
(3)飼料イネホールクロップサイレージの刈取時期の違いが子実排せつ量に及ぼす影響
(4)飼料イネホールクロップサイレージの切断長の違いが子実排せつに及ぼす影響
(5)飼料イネホールクロップサイレージにおける切断長と給与子実形状の違いが乳牛の乳生産に及ぼす影響
(6)抗張強度の異なる飼料イネホールクロップサイレージの給与が乳牛の子実排せつ率に及ぼす影響
(7)粗飼料と粗濃比の異なるTMR給与における粗飼料価指数の推定
(8)飼料自給・最前線 飼料イネホールクロップサイレージと食品副産物を用いた発酵TMRの給与
(9)飼料イネ+食品副産物の発酵TMRで高泌乳&コストダウン
(10)高泌乳牛への飼料用稲WCS給与
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030142360
収録データベース研究課題データベース

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