n.天敵等を用いた果樹害虫の制御・管理技術の開発

n.天敵等を用いた果樹害虫の制御・管理技術の開発

課題番号2010014871
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2006-2010
年度2010
大課題D 地域特性に応じた環境保全型農業生産システムの確立
中課題n.天敵等を用いた果樹害虫の制御・管理技術の開発
小課題n.天敵等を用いた果樹害虫の制御・管理技術の開発
大項目試験及び研究並びに調査に係る研究の推進方向
中項目イ 農業の競争力強化と健全な発展に資する研究
摘要1)果樹害虫の減農薬管理のため、ネギアザミウマの合成ピレスロイド抵抗性について遺伝子診断技術を確立した。薬剤作用点であるナトリウムチャネルをコードする遺伝子に3種類の点突然変異が存在し、抵抗性系統はこれを指標に識別でき、今後の効率的な薬剤の選択を可能にした。2)クリタマバチの天敵による密度抑制効果については、過去15年間の調査データを総括し、寄生蜂によるクリタマバチの減少とその後のクリタマバチ発生密度の上昇、と再度の減少といった周期的な変動を見いだし、長期的な発生消長を明らかにした。3)寄生蜂の利用技術を開発するため、チャバネアオカメムシの主要天敵であるチャバネタマゴクロバチ雌成虫の生態を解明した。短日で発育した雌成虫は長日発育の雌に比べて、耐寒性と飢餓耐性に優れ、寿命も長いことを明らかにした。また、総産卵数では両者に違いは見られないが、造卵数は少なくなることを見いだし、人工増殖に向けた基礎的知見を提示した。4)天敵微生物の昆虫病原糸状菌の利用技術に関しては、くり害虫であるモモノゴマダラノメイガ蛹に対しても菌の感染が認められ、クリシギゾウムシとの同時防除の可能性を示した。施用時期は、両種の生活環および菌の屋外での安定性を考慮し、秋季の土壌施用が適当と判断した。5)土着天敵類の果樹園への定着を促進するため、ハダニの主要土着天敵であるキアシクロヒメテントウ、ヒメハダニカブリケシハネカクシ、ハダニアザミウマに代替餌としてショ糖を摂取させることで、餌であるハダニがいない場合でも長期間生存でき、再びハダニを摂食した際に速やかに産卵を再開できることを明らかにした。
研究分担(独)農業・食品産業技術総合研究機構,果樹研,果樹害虫研究チーム
協力分担関係福島県農業総合センター
長野県果樹試験場
山梨県果樹試験場
熊本県農業研究センター
秋田県農林水産技術センター
福岡県農業総合試験場
静岡県農林技術研究所
(株)下堂園
島根県農業技術センター
岡山県農林水産総合センター
予算区分技会交付金研究 新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業 委託・環境研究[地球温暖化対策プロ] 委託・環境研究[生物多様性プロ] 農水省・その他
業績(1)Diversity of Japanese aphis gossypii and comparison with other aphis species based on the mitochondrial cytochrome oxidase I sequence
(2)Photo-response of the brown marmorated stink bug, Halyomorpha halys (Stal) (Heteroptera: Pentatomidae) and its role in the hiding behavior
(3)Variation in courtship ultrasounds of three Ostrinia moths with different sex pheromones
(4)合成性フェロモントラップによる広島・島根県でのカキノヘタムシガの発生消長調査
(5)高温・高濃度炭酸ガスくん蒸の殺虫効果とリンゴ・ナシ果実品質への影響
(6)Female sex pheromone of Glossosphecia romanovi (Lepidoptera: Sesiidae): Identificatoin and field attraction
(7)森林害虫における音・振動を介した相互作用の解明
(8)合成ピレスロイド抵抗性ネギアザミウマを識別する遺伝子診断法
(9)果樹カメムシの卵に寄生するTrissolcus plautiaeの発育と繁殖能力に対する温度の影響
(10)Isolation of BAC clones containing conserved genes from libraries of three distantly related moths: a useful resource for comparative genomics of lepidoptera
(11)Thermal response and reversibility of prolonged larval diapause in the chestnut weevil, Curculio sikkimensis
(12)Effects of sucrose on survival and oviposition of the predacious insects Stethorus japonicus (Coleoptera: Coccinellidae), Oligota kashmirica benefica (Coleoptera: Staphylinidae), and Scolothrips takahashii (Thysanoptera: Thripidae)
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030162364
収録データベース研究課題データベース

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