c.かんきつ・りんご等果実の機能性成分の機能解明と高含有育種素材の開発

c.かんきつ・りんご等果実の機能性成分の機能解明と高含有育種素材の開発

課題番号2010014916
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2006-2010
年度2010
大課題B 農産物・食品の機能性の解明と利用技術の開発
中課題c.かんきつ・りんご等果実の機能性成分の機能解明と高含有育種素材の開発
小課題c.かんきつ・りんご等果実の機能性成分の機能解明と高含有育種素材の開発
大項目試験及び研究並びに調査に係る研究の推進方向
中項目ウ 食の安全・消費者の信頼確保と健全な食生活の実現に資する研究
摘要1)うんしゅうみかん産地におけるバイオマーカーを用いたコホート研究では、高血糖者では血中キサントフィルレベルが高いほど血中アディポネクチンレベルが高く、この関連は肥満者よりも非肥満者で顕著であることが明らかとなった。閉経した女性では、ビタミンCとβ-クリプトキサンチンの両方の摂取量が多い人ほど骨密度が高いことが明らかとなり、縦断的解析においてもうんしゅうみかん摂取と骨密度との正の関連を明らかにした。2)りんご果皮から摂取される難消化性成分のクチクラに含まれるクチン含量は平均0.024%(生果換算)で、品種間に有意な差は認められなかった。3)かんきつ果実成分の肥満等生活習慣病予防作用に関しては、シトラールあるいはゲラニオールの投与により、高脂肪食負荷による食餌誘導性肥満マウスの体重増加が抑制されることを示した。病態モデルラットにおける果汁投与による血清抗酸化能の変動のORAC法による評価は、血中常在の生体抗酸化成分の影響により検出できないことを明らかにした。4)果実に含まれる機能性成分の探索に関しては、かんきつ遺伝資源全346種(内、系統適応性検定試験品種116種)のフラボノイド、クマリン類の特性調査を完了し、特異的な含量・組成を持つ遺伝資源を見いだし、抗酸化能ORAC値の年次変動は多くの品種で40%以内であることを明らかにした。5)果実における機能性成分集積機構を解明に関しては、かんきつ中のβ−クリプトキサンチンおよびビオラキサンチン含量、フィトエンおよびζ−カロテン集積に関与する量的形質遺伝子座は、第6および第9遺伝連鎖群にそれぞれ検出されることを明らかとし、また、うんしゅうみかんへのカロテノイド分解酵素阻害剤散布により、果肉中のカロテノイドの分解が抑制されることを確認した。6)機能性成分を高濃度で含有する育種素材・食品素材を開発に関しては、食味に優れたオーラプテン含有系統の選抜のための特性調査を完了し、かんきつのじょうのう膜の可溶化条件を最適化などかんきつ育種素材から加工に適した品種を選抜する条件を整えた。加工用として引きもぎ収穫を可能とするホルモン剤処理条件を見いだした。また、うんしゅうみかん加工残渣さのβ-クリプトキサンチン高濃度化に関して、高濃度化技術および高純度の遊離型β-クリプトキサンチンを製造する技術に関する特許を出願し、セミプラント化のための、1回に20kgのパルプを処理する工程を構築した。8)果実含有機能性成分や食味成分の質量分析計等を用いた一斉分析技術を活用し、うんしゅうみかん果実を収穫後、20℃の条件下に置くと、果皮および果肉中のカロテノイド含量を維持あるいは増強でき、少なくとも2週間目までは糖や酸等の成分の変動による食味低下はみられないことを示した。
研究分担(独)農業・食品産業技術総合研究機構,果樹研,健康機能性研究チーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,健康機能性研究チーム
協力分担関係熊本県農業研究センター
鹿児島県農業開発総合センター
佐賀県果樹試験場
国立大学法人鳥取大学
和歌山県農林水産総合技術センター
静岡県農林技術研究所
国立大学法人金沢大学
国立大学法人愛媛大学大学
株式会社えひめ飲料
予算区分技会交付金研究 イノベーション創出事業 新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業 委託・食料自給率向上研究[加工プロ] 委託・環境研究[地球温暖化対策プロ] 委託・食の安全研究[信頼性確保プロ] 文科省・JST競争的資金 その他
業績(1)Dietary patterns of antioxidant vitamin and carotenoid intake associated with bone mineral density: Findings from post-menopausal Japanese female subjects
(2)ビタミンCとβ-クリプトキサンチンの摂取量が多い閉経女性では骨密度が高い
(3)ウンシュウミカン加工副産物からβ-クリプトキサンチンを簡便に製造する方法
(4)Reguration of vascular endothelial function by procyanidin-rich foods and beverages.
(5)Isolation of hesperidin from peels of thinned Citrus unshiu fruits by microwave-assisted extraction
(6)Polymyrifline A, a new polymethoxyflavone from Citrus aurantium var. myrtifolia
(7)Beta-Cryptoxanthin, Plentiful in Japanese Mandarin Orange, Prevents Age-related Cognitive Dysfunction and Oxidative Damage in Senescence-accelerated Mouse Brain
(8)国産果実と輸入果実のビタミンC供給における貢献度(ビタミンC供給量をもとにした食料自給率の試算)
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030162409
収録データベース研究課題データベース

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