f.ヨーネ病の発症機構の解析と診断技術の高度化

f.ヨーネ病の発症機構の解析と診断技術の高度化

課題番号2010014933
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2006-2010
年度2010
大課題B 人獣共通感染症、新興・再興感染症及び家畜重要感染症等の防除技術の開発
中課題f.ヨーネ病の発症機構の解析と診断技術の高度化
小課題f.ヨーネ病の発症機構の解析と診断技術の高度化
大項目試験及び研究並びに調査に係る研究の推進方向
中項目ウ 食の安全・消費者の信頼確保と健全な食生活の実現に資する研究
摘要1)ヨーネ菌の感染に関連する遺伝子やたんぱく質等の同定に関しては、ヨーネ病との関連が示唆された牛REG3G遺伝子発現を定量するために、リアルタイムPCR用プライマーを数種類作製してそのPCR効率や特異性を検討し、最適な相対定量法を確立した。牛REG3G遺伝子発現はヨーネ菌感染牛および非感染牛の末梢血単核球においては低いが、ヨーネ菌実験感染牛の腸管では高く、特に多数のヨーネ菌が存在し、肉芽腫形成等の病理組織学的病変が強く現れている発症牛の腸管回腸末端部で高いという特徴を明らかにした。2)ヨーネ病とヒトの炎症性腸疾患との関連性の評価に関して、ヒトの重要な炎症性腸疾患であるクローン病の腸管病変は、上皮の糜爛・潰瘍が必発で、粘膜下組織から筋層に種々な程度でリンパ球浸潤、プラズマ細胞浸潤やリンパ濾胞の形成が見られるが、ヨーネ病発症牛の腸管病変は類上皮細胞や巨細胞を含むびまん性の肉芽腫が主体であり、両病変は病理組織学的に大きく異なることを明らかにした。一方、ヨーネ菌の脂溶性表層抗原(Map-L)をマウスの皮下に前感作後、同抗原を大腸内に注入することにより、マウスの腸管に牛のヨーネ病の病変ではなく、クローン病に類似した強い病変が形成されることを明らかにした。この成績は生菌ではなくヨーネ菌抗原の単独接種により、免疫学的な反応を介して、大腸にクローン病類似病変が誘導される可能性を示唆している。3)ヨーネ菌に対する診断技術の開発・改良については、ヨーネ病遺伝子検査キットを実用化するため、試作品6ロットを作製し保存安定性試験を実施中である。試作品の安定性を確認次第、薬事審議会へ製造販売承認申請を行う予定である。また、21年度に開発したヨーネ菌DNA抽出法については、多数の野外材料を用いてヨーネ菌の分離培養成績と遺伝子検査成績の相関性を調べることによりその有用性を確認した。この抽出法については特許申請を行うとともに、民間企業から抽出キットが市販された。また、ヨーネ菌遺伝子組換えMap-echA抗原を用いた新しいELISA法を確立し、実験感染牛の経過血清および野外のさまざまな牛血清を用いて評価した。感染牛の血清は、非感染牛や従来の方法では強い非特異反応を示す牛の血清と比べて有意に高いELISA値を示し、この検査法の有用性を確認した。
研究分担(独)農業・食品産業技術総合研究機構,動衛研,ヨーネ病研究チーム
協力分担関係共立製薬(株)
予算区分技会交付金研究 消費・安全局[レギュラトリー・サイエンス] 文科省[科研費]
業績(1)DECREASED EXPRESSION OF MATRIX METALLOPROTEINASE-9 AND INCREASED EXPRESSION OF TISSUE INHIBITORS OF MATRIX METALLOPROTEINASE-1 IN PARATUBERCULOSIS-INFECTED CATTLE IN THE ELISA-NEGATIVE SUBCLINICAL STAGE
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030162426
収録データベース研究課題データベース

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