土壌病原菌や有害線虫を駆除する薫蒸作物の開発と利用方法の確立

土壌病原菌や有害線虫を駆除する薫蒸作物の開発と利用方法の確立

課題番号2010015477
研究機関名雪印種苗(株),(国)北海道大学大学院農学研究院,新潟県農業総合研究所,(地独)北海道立総合研究機構(農業研究本部中央農業試験場、花・野菜技術センター)
研究期間2006-2010
年度2010
小課題土壌病原菌や有害線虫を駆除する薫蒸作物の開発と利用方法の確立
摘要(1)チャガラシについてはGSL高含量の系統:Y-010を「辛神」として品種登録を申請中である。クレオメについてはV-003を育成したが、海外採種でコストとサツマイモネコブセンチュウの問題があり、品種登録のデータのみを纏めた。(2)テンサイ根腐病およびジャガイモ黒あざ病に対し、チャガラシすき込みによる抑制効果が確認された。また、トマト青枯病およびホウレンソウ萎凋病に対しては、それぞれすき込み時の灌水あるいは灌水とビニル被覆併用による病害抑制効果が認められた。しかし、バーティシリウム病に対しては、発病の助長は認められないものの、本菌はチャガラシ、クレオメに感染し、抑制効果が不安定であった。(3)チャガラシの育成系統「Y-010」が、すき込みによってキタネグサレセンチュウとサツマイモネコブセンチュウを抑制することを確認した。後作に配慮すれば北海道の線虫対策として輪作に組み込むことは可能である。府県(九州)では、晩秋栽培の翌春すき込みによるサツマイモネコブセンチュウ抑制効果を確認した。クレオメは、線虫を抑制することが確認されたが、サツマイモネコブセンチュウが増殖しやすかった。(4)チャガラシ及びクレオメの凍結乾燥粉末を用いて、温度及び土壌水分条件が病原菌に殺菌効果を示すITCの発生量に及ぼす影響を明らかにした。また、土壌のタイプによってITC発生量に違いがあることを明らかにした。土壌微生物に及ぼす影響については、すき込みによる影響をPCR-DGGE法等により解析した結果、糸状菌群集に特異的なバンドが出現することが明らかとなった。ホウレンソウ萎凋病の発病軽減に効果的なすき込み後の不耕起処理、トマト青枯病で防除効果を得るために必須な潅水処理の土壌微生物群集に及ぼす影響を明らかにした。(5)北海道と府県において薫蒸作物であるチャガラシ、クレオメの好適播種期、時期別GSL含量、施肥量他、栽培に必要な方法を明らかにした。
予算区分新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業
業績(1)チャガラシ(辛神:Y-010)
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030162921
収録データベース研究課題データベース

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