ポジティブリスト対応、ドリフト防止可能な発泡散布技術の開発

ポジティブリスト対応、ドリフト防止可能な発泡散布技術の開発

課題番号2009014109
研究機関名大阪府立大学,大阪府(環境農林水産総合研究所),有光工業(株),(社)静岡県ゴルフ場協会,(株)アワフル
研究期間2007-2009
年度2009
小課題ポジティブリスト対応、ドリフト防止可能な発泡散布技術の開発
摘要(1)立木・高木果樹、果菜類・豆類・低木果樹、平面作物(野菜・茶・芝生)の使用場面により、(1)高圧気液混合方式と、(2)薄液膜通気方式と、(3)液中曝気方式の3方式の効率的な発泡散布法を提案し、それぞれの効率的な発泡条件を得るために、製泡条件を、送風要件と、混合液の要件と、散布ノズルの形状について、泡の質と量と散布範囲から検討した。その結果、それぞれの装置設計に対する基礎となるデータが得られた。(2)果菜類・豆類・果樹(立面作物:高さ1〜2m)や葉菜類・茶・芝生(平面作物:高さ1m以下)の使用場面により、薄液膜通気方式と液中曝気方式の泡散布法を基軸に効率的な農薬散布装置を試作することを目標としてきた。その結果、基礎データを基に試作機および改良型が得られた。泡化率、泡量、付着性、飛散距離、ドリフト対策など実用化に向けた課題の対策も明確となり、装置の改良により実用化のためのプロトタイプが完成した。(3)発泡散布は噴霧散布に比べ大幅にドリフトが軽減できることを明らかにした。浸透移行性のある薬剤の発泡散布は、噴霧散布と比較して防除効果が高く、キャベツの茎葉、水ナス、キュウリに対する薬害は無いことを明らかにした。また、発泡散布はドリフトがほとんど無いため、水稲畦畔での除草剤散布において実用性が高く、キュウリへの付着性は、葉表において発泡散布は噴霧散布と同等の付着性を有することを明らかにした。(4)試作した背負式発泡散布装置によるキュウリへの散布試験の結果、発泡散布の散布時間はキュウリ1株あたり44.4秒と噴霧散布の3.0倍となり能率面での改善の余地が残されたが、発泡散布の薬液散布量は噴霧散布の半分以下となり、発泡散布により農薬の散布量を低減できることが明らかにした。なお、水稲畦畔への除草剤の散布試験の結果、発泡散布はドリフトが無いことから作物体の近傍での除草剤散布の利用に特に有効であることが明らかにした。ゴルフ場では芝地等草丈の低い植物には流下式を、高木等の樹木には高圧気液混合方式の蓄圧式発泡散布を適応し、樹高2.5mの樹木に対して付着性は良好であった。(5)発泡散布によるキャベツへの農薬の残留性を調査した結果、噴霧散布に比べて特に差は見られず、農薬の残留性の面でも発泡散布は実用的であることを明らかにした。キャベツ等平面作物用に開発した流下式発泡散布装置について、発泡槽や泡の搬送経路の改良等による装置の小型・軽量化を図り、3畝同時に散布する自走式の散布装置を開発した結果、理論作業能率を33分/10aに向上でき、能率面で実用性を高めた。
予算区分新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業
業績(1)
(2)
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030165818
収録データベース研究課題データベース

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