低・未利用食品残さの高度利用技術の開発

低・未利用食品残さの高度利用技術の開発

課題番号2009014145
研究機関名(独)農業・食品産業技術総合研究機構,三重県,長崎県,千葉県,大阪府(環境農林水産総合研究所),日本大学(生物資源科学部),(国)宮崎大学,(国)名古屋大学,食協(株)(企画開発部),日本ハム(株)中央研究所
研究期間2008-2010
年度2009
小課題低・未利用食品残さの高度利用技術の開発
摘要(1)ソフトグレイン(籾米)調製時にプロピオン酸添加によりカビの発生が抑制できること、米ソフトグレインの乾物消化率は69.2%であることを解明した。規格外バレイショにギ酸・プロピオン酸製剤を0.4%添加することで数週間保存できること、また、シロップ廃液混合リキッド飼料は嗜好性に優れ、増体性が優れることを示した。洗米排水にギ酸を添加することで保存性が高まること、また、洗米排水の乾物の消化率は81.6%であることを明らかにした。高タンパク質・高脂質残さは採卵鶏において赤玉卵産出鶏にも利用可能であり25%までの配合は有効であること、肥育前期豚に対しては市販配合飼料と栄養水準が同レベルになるよう配合することで利用可能であり、肥育後期豚への飼料配合割合は10%まであれば利用可能であることを明らかにした。(2)植物性ならびに動物性未利用残さについて亜臨界水反応を行い、大豆粕及びおからでフィチン酸の低下とアレルギー反応の低減化が生じることを解明した。給与飼料の粗脂肪含量が平均10%の場合には、その変動幅にかかわらず、一定給与した時とほぼ同等の脂肪性状を示すこと、飼料中粗脂肪含量が4%〜16%の範囲内で変動する場合には、肥育豚のTDN摂取量には、顕著な影響は生じないことを明らかにした。熱処理方法による籾米の不良発酵防止技術を開発し、籾米により調製したリキッド飼料の粘度は0.25Pa・s程度であった。多回給餌や給餌時刻の違いが増体におよぼす影響については明確差は認められなかった。実規模での発酵リキッド飼料調製過程において発酵調製初期における大腸菌群の増殖による変敗と、発酵調製過程ならびに調製終了後の酵母の増殖による飼料の変敗が主な問題点であることを解明した。その対策として、有機酸添加が発酵過程における大腸菌群の増殖を抑制することを解明したが、酵母の増殖抑制については十分な結果が得られなかった。リキッド飼料では発酵によりpHが充分に下がると、FUM、DON産生菌は増殖あるいはマイコトキシンを産生できる条件ではなくなることが解明された。また乾燥飼料中から検出されたフモニシンは、調製工程で混入または発生したものではなく、配合飼料のような原料に由来することが明らかになった。(3)年間を通じた調査により豚腎臓周囲脂肪、飼料ともに、脂肪酸組成で採取時期の差より農家間の差の方が大きいことを明らかにした。一方皮下脂肪中のスカトールは、農家によってわずかに含量の差がみられた。豚枝肉の野外調査のため、光ファイバ近赤外装置のプローブ部分などを新たに製作した新装置を試作した。また、測定精度向上のため、既存の豚脂肪質データを背景としたプログラムを新たに考案し、既存のソフトと組み合わせて装置への組み込みが完了した。エコフィード給与豚肉に対するアンケート調査結果から「エコフィード」を利用して生産された豚肉が日本社会に定着するためには、「エコフィード」やその認証制度、およびメリットに関する教育や情報公開が有効であることが示された。4種類の「エコフィード」利用型豚肉および慣行により生産された豚肉の計5種類を用いての消費者型官能評価により豚肉間で嗜好性の違いがあることや、年齢層によって評点の付け方に差があることが明らかとなった。
予算区分新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業
業績(1)
(2)近赤外分光法による豚肉脂質評価装置の開発
(3)エコフィード給与豚の肉および脂肪品質
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030165854
収録データベース研究課題データベース

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