乾シイタケの高精度原産国判別法の開発

乾シイタケの高精度原産国判別法の開発

課題番号2009014183
研究機関名(財)日本きのこセンター,(独)農業環境技術研究所,(国)京都大学
研究期間2008-2010
年度2009
小課題乾シイタケの高精度原産国判別法の開発
摘要(1)本事業の達成には確かな標準サンプルの収集が不可欠である。日本産は栽培現地担当の技術員などの強力を得て、生産者から直接購入した。韓国産と中国産は当該国を訪問し、生産者あるいは食品卸市場などから購入した他、国内の輸入業者や当該国のきのこ研究者などの強力も仰いで購入した。韓国産、中国産、日本産とも、計画を上回るサンプル数を確保した。(2)同位体比を調査する重元素としては既往の研究で成功率の高いストロンチウムと鉛を候補とした。また、同位体比による判別を補佐するため、微量元素のなかから判別に有益な元素の選定を進めている。これまで、カルシウム、ランタンなどの元素は韓国産や日本産よりも中国産で有意に高含量であること、日本産と韓国産とで含量が異なる元素もあることなどが認められ、判別に有効な元素が選抜できることは確実である。(3)試料1gをヒートブロック中で4時間以内に硝酸分解する手法を確立した。この分解法は微量元素の定量にも適用可能であった。さらに簡便な酸抽出による方法も適用できた。ストロンチウム樹脂等を使ったストロンチウムの分離法を確立し、分解から分離までの所要時間は1日以内になった。ストロンチウム樹脂による分離は、液送ポンプと電動バルブの組み合わせにより、半自動的に実施できた。試料中のストロンチウムの回収率は平均93%であることを確認した。(4)重元素同位体比による産地判別法を実用化するにあたっては、必要サンプル量を少なくし、サンプル調製や分析に要する時間を短縮することが大切である。本研究では多重検出器型ICP質量分析計の改良を行い、ストロンチウム同位体の分析感度を2倍以上に向上させた。しかし、シイタケ1枚単位での原産国判別を可能にするためには、さらなるダウンサイジングが不可欠である。そこで本年度は昨年度導入した脱溶媒試料導入装置を用い、同位体分析の基本性能評価を行うとともに、ストロンチウムとは独立の第2の同位体情報源となり得る鉛同位体について分析を試みた。
予算区分新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030165892
収録データベース研究課題データベース

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