チャの新害虫ミカントゲコナジラミの発生密度に対応した戦略的防除技術体系の確立

チャの新害虫ミカントゲコナジラミの発生密度に対応した戦略的防除技術体系の確立

課題番号2009014211
研究機関名京都府立大学,(国)静岡大学(農学部),(学)久留米大学(比較文化研究所),(独)農業・食品産業技術研究機構野菜茶業研究所,京都府立茶業研究所,滋賀県農業技術振興センター,奈良県(農業総合センター),三重県(農業研究所)
研究期間2009-2011
年度2009
小課題チャの新害虫ミカントゲコナジラミの発生密度に対応した戦略的防除技術体系の確立
摘要(1)チャ寄生性ミカントゲの自律飛翔能力の試験により、長距離の自律的な移動分散が生じる可能性が低いと考えられる結果が得られた。これにより、今後おこなう気象要因がチャ寄生性ミカントゲの移動分散に及ぼす影響の解析における重要な基礎資料が蓄積された。(2)スキャナと画像解析ソフトを用いたミカントゲ成虫の簡易モニタリング方法の開発とその精度を検討を行い、その推定値が実際に利用できる精度であることを示した。この技術は今後他の課題の遂行に貢献するのみならず、ただちに現場での迅速な密度推定を可能にする。ミカントゲの防除効果が高い複数の薬剤を確認し、効率的な薬剤防除方法を提案した。(3)茶園におけるミカントゲの空間分布様式に関して、うねの頂上部よりも裾部分で多いことを明らかにした。また、深刈りによってミカントゲの密度が著しく減少することを確認した。冬期におけるチャ寄生性ミカントゲの発育段階を調査し、トルフェンピラド乳剤およびメソミル水和剤の防除効果を比較したところ、3齢幼虫の割合が高い時期を除き、各剤共に安定した防除効果を確認した。(4)チャ寄生性ミカントゲの防除に有望なシルベストリコバチの産卵に関する各種パラメータを明らかにし、生物的防除方法の開発に方向性を示すことができた。また、チャ寄生性ミカントゲから回収したシルベストリコバチがカンキツ寄生性ミカントゲを利用することを明らかにし、シルベストリコバチの温存植物としてカンキツを利用できる可能性が示唆された。ミカントゲの昆虫糸状菌を調査した結果、それは中国で研究されている昆虫病原性糸状菌と酷似していることが判明した。(5)宇治田原町、和束町および南山城村において各1か所実証圃を設置した。技術講習会は、12月9日に、和束町・南山城村合同技術講演会を行い、リーフレットは「秋冬期防除編」ならびに「チャの新害虫ミカントゲコナジラミ」の2種類を作成した。(6)野外におけるチャ寄生性ミカントゲコナジラミの密度とシルベストリコバチによる寄生率の推移について明らかにした。寄主植物範囲に関して、チャ寄生性ならびにカンキツ寄生性ミカントゲコナジラミの産卵選好性や生存率に明確な差異を検出した。また配偶行動に関する音響交信においも、両者の間には明確な差異を検出した。加えて、両者の塩基置換率が比較的大きいことを明らかにした。
予算区分新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業
業績(1)チャの新害虫 ミカントゲコナジラミの 防除マニュアル 秋冬期防除編
(2)チャの新害虫 ミカントゲコナジラミ
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030165920
収録データベース研究課題データベース

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