複数広葉樹の導入による伐採地の森林造成手法に関する研究

複数広葉樹の導入による伐採地の森林造成手法に関する研究

県名東京都
研究機関名財団法人東京都農林水産振興財団東京都農林総合研究センター
課題種別試験研究課題
研究期間終H19〜22
年度2010
概要複数の有用な高木樹種を早く優占させるために,萌芽枝や先駆種の整理伐が必要である。そこで,伐採地における整理伐手法を検討し,森づくり指針の基礎データとする。 常緑高木高密タイプ伐採地の整理伐について検討した結果,質や林分構造の向上および伐採量について,伐採後6年では理想的な整理伐を実施できるが,伐採後10年放置するとできないと考える。また,伐採後15年経過すると,高密タイプでは先駆種が少なくなり,高木がそのまま常緑広葉樹となるため,萌芽枝整理を行えばより質の高い森へ誘導できる。しかし,作業労力などを考慮すると,少ない伐採量で理想的な整理伐ができる伐採後6年までに行うことが望ましい。常緑高木低密タイプ伐採地の整理伐について検討した結果,林内樹種の質と林分構造の向上および伐採量について,伐採後12年放置すると,理想的な整理伐はできないと考える。また,伐採後16年経過すると,低密タイプでは低木が多く,先駆種や落葉高木が少なくなり,整理伐の伐採量も増大する。そのため,質の高い林相に改良するためには時間を要すると考えられる。このことから,林が若いうちから手入れを行うとともに樹高が低いうちに複数の目標樹種を導入することが望ましい。人工林皆伐後11年経過した天然更新地で整理伐を行い,直径成長量を計測した結果,低密タイプでは,整理伐しても先駆種や先駆種以外の高木の密度は変化せず,伐採後10年以上放置すると整理伐の効果が低くなる可能性が示唆された。一方,高密タイプでは常緑高木の直径成長量が改善され,萌芽枝整理により質の高い森へ誘導できる可能性を示している。しかしながら,整理伐の効果や次の整理伐のタイミング等についてより正確な情報を得るためには,今後,増加した先駆種の密度や常緑高木の直径生長の経時変化など調査区での継続的なデータ測定が必要である
研究分担緑化森林科
予算区分都単
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030170049
収録データベース研究課題データベース

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