8 病害虫防除研究 4)ダイズ紫斑病のチオファネートメチル耐性菌存在下での同剤の防除効果

8 病害虫防除研究 4)ダイズ紫斑病のチオファネートメチル耐性菌存在下での同剤の防除効果

県名石川県
研究機関名石川県農業総合研究センター
課題種別試験研究課題
研究期間完H22
年度2010
概要目的:ダイズ紫斑病のチオファネートメチル耐性菌は、県内において10〜20%で存在している。現在、同剤による防除は自粛しているが、本剤は感受性菌に対しては高い防除効果を示す。そこで、チオファネートメチル耐性菌存在下での防除効果を調査し、本剤の実用性を検討する。 成果:農研試験は、紫斑粒混入率が30%以上の甚発生条件下での試験となった。アゾキシストロビン散布区は1回防除で高い効果が認められたのに対し、チオファネートメチルは、効果は認められたが、防除価が40台と低かった。小松市圃場試験では、紫斑粒混入率が3%と小発生条件下で、チオファネートメチル散布区の防除効果は認められた(表2)。ただし、アゾキシストロビンと比較すると効果は低下しており、かつ7月下旬に紫斑病に効果があるイミベンコナゾールを全試験区に散布したことから、チオファネートメチル単独では防除効果は低下すると考えられる。薬剤処理後の耐性菌率は、処理前と比較して、チオファネートメチル散布区は、98.1%と極めて高い値であった。また、アゾキシストロビン散布区、無処理区も処理後は耐性菌率70%前後と急増した。これは、無処理区とアゾキシストロビン区の上昇程度がほぼ同等だったことより、少面積の防除試験であったことから隣接したチオファネートメチル散布区の影響と考えられる。以上より、耐性菌率17.3%でのチオファネートメチルの防除効果は認められたが、紫斑病の多発条件下では低いものであった。本剤防除は、実用性が低いと考えられる。また、耐性菌率は本剤の使用により急激に高まった。本病は種子伝染性病害であることから、採種圃等で本剤の使用は耐性菌率を高める危険性が高いと考えられる。
研究分担生物資源G
予算区分県単
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030170724
収録データベース研究課題データベース

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