ブドウの着色向上技術の開発 1,環境要因が色素の含量、組成に及ぼす影響の把握

ブドウの着色向上技術の開発 1,環境要因が色素の含量、組成に及ぼす影響の把握

県名山梨県
研究機関名山梨県果樹試験場
課題種別試験研究課題
研究期間継(H19)〜(H23)
年度2010
概要(1)果房周辺部の夜温が着色に及ぼす影響 着色期の果房を冷却または加温し、果房周辺の温度が着色に及ぼす影響を調査した。「ピオーネ」「赤嶺」では冷却により若干色素は増加したが、十分な着色には至らなかった。これらの品種は温度環境が着色に及ぼす影響は大きいが、果房周辺部の環境改善だけでは、着色不良は解決が難しいと考えられた。「ゴルビー」は温度の影響は小さく糖の蓄積が大きく影響すると考えられた。 (2)樹全体の夜温が着色に及ぼす影響 着色始めから収穫まで異なる温度(夜温)環境で栽培を行い影響を調査した。「ピオーネ」は、夜温23℃区と比較して26℃区で大幅に糖度が減少し、着色も不良となった。しかし、収量制限を行った30℃区は、高糖度で23℃区と同等に着色した。高夜温であっても糖が蓄積されれば、着色は良好になることが示唆された。 (3)温度が着色に及ぼす影響の品種間差異 着色始め期の果粒を採取し、異なる温度条件で培養した。「ブラックビート」「サマーブラック」は高温での着色の減少割合が小さく、高温の影響を受けにくいことが明らかになった。また、欧州系品種のアントシアニン合成の至適温度は巨峰系品種より高い傾向と考えられた。 (4)果実の糖蓄積が着色に及ぼす影響 糖度と着色(カラーチャート値)の相関関係を品種ごとに調査した。巨峰系赤色品種は、糖度と着色の相関が他の品種より高く、糖度を高くする管理が重要と考えられた。一方「サニードルチェ」は相関が低く、光環境などが重要になると考えられた。 (5)着色関連遺伝子の発現パターンの品種間差異 着色関連遺伝子の時期別発現量を調査した。「ブラックビート」「藤稔」は着色期後半も発現量が多く、良着色性の一因と考えられた。赤色品種では、「クイーンニーナ」が着色期を通して安定的に発現していた。 (6)湿度が着色に及ぼす影響 ハウス「巨峰」において異なる湿度環境で栽培を行い、着色に及ぼす影響を調査した。高湿度区では、糖度が低下するとともに着色が不良となった。果房周辺部の湿度が着色に大きく影響したことから、果房周辺部を低湿条件にすることも、着色の向上につながると考えられた。
研究分担生食ブドウ栽培科
予算区分都道府県単
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030170997
収録データベース研究課題データベース

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