集落、農地の餌資源低減による野生獣被害回避 技術

集落、農地の餌資源低減による野生獣被害回避 技術

県名京都府
研究機関名京都府農林水産技術センター農林センター
課題種別試験研究課題
研究期間継H22〜24 
年度2010
概要目的:野生獣害を軽減するためには、農作業内容・スケジュールを見直すことで、集落・農地内の餌資源を減らし、集落・農地に依存させないことが不可欠である。  そこで、本研究では、餌資源の発生源として広大な面積を有する水田に焦点をあて、餌資源を低減させる作業内容・作業スケジュールを明らかにすることを目的とする。 成果:6月から12月にスポットライトセンサスを行い、シカの出没状況の季節変化を調査した。シカは、6月から8月には、1回の調査あたり約50〜60頭が林縁、休耕地に出没していたが、防除柵を撤去した後の10月以降は、約60〜100頭に増加し林縁、強行地だけでなく耕作地に出没費、稲刈り後の農地での依存度が高まることが明らかになった。  水稲の栽培方法を直播区(カルパーコーティング後播種)と移植に分けて、その生長、収量、ヒコバエの発生状況を調査した。直播は移植と異なり初期の成長が遅いため、播種直後からのシカによる食害を受けにくく、定植後に防除柵を設置できると推察できる。ひこばえの発生量は、直播が移植に比べ少なく、直播は、移植に比べて、緑草の発生抑制に効果があると考えらる。  現地試験圃場において、被食される区(電気柵外)、被食されない区(電気柵内)の試験区を設置し、稲刈り後水田における緑草の生育状況および被食状況を調査した。  緑草重量(生重)は、柵内では約350kg〜450kg/10aであったのに対し、柵外ではシカ等の被食を受け、約300kg/10aであった。また、柵外では、ひこばえがほとんど被食されていた稲刈り直後に耕耘した場合、柵内では緑草(生重)は、約240kg/10a発生したのに対し、柵外ではシカの被食を受け、約170kg/10aであった。  また、10月8日以降の耕耘では、測定できるほどの緑草は発生しなかった。  柵外では、9月中旬から10月上旬にかけて草刈りをした場合、緑草が再生し、シカ等に被食されていた。  一方、10月中旬以降に草刈りした場合、再生する緑草は少なく、柵内・柵外での緑草量の差は認められなかった。  また、7月下旬のカメムシ防除等による草刈り後に草刈りを行わなかった場合、緑草(生重)は約60kg/10a発生していたが、草が枯れたり硬化するため、被食されておらず、柵内、柵外での差は認められなかった。
研究分担環境部
予算区分府単
業績(1)集落を囲う金網柵に対する野生動物の侵入状況および侵入地点の特徴 
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030171816
収録データベース研究課題データベース

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