植物から農畜産物への放射性物質移行低減技術の開発

植物から農畜産物への放射性物質移行低減技術の開発

課題番号2011018238
研究期間2011-2011
年度2011
中課題植物から農畜産物への放射性物質移行低減技術の開発
摘要(1)草地更新による採草地表面の空間線量率と新播牧草中の放射性セシウム濃度の低減には、ディスクハロー耕のみを使用した簡易更新法でも効果を示し、放射性物質を深く埋没させるプラウ耕を組み合わせた完全更新法ではさらに効果が多いことを明らかにした。(2)スーダングラスやソルガムは土壌養分の吸収能力が高く、牧草の生育が停滞する夏季に旺盛に生長することから、寒地型牧草に比べて草地土壌表面の放射性セシウムを効率よく吸収・除去できることが期待される。スーダングラス等の放射性セシウム吸収量を評価した結果、スーダングラスの放射性セシウム収奪量は土壌中の放射性セシウム量(土壌の深さ30cmまで)の約1%であった。また、耕起後に播種した圃場では放射性セシウムをほとんど吸収しないことを明らかにした。(3)放射性物質汚染牧草を給飼した牛から排出されたふん尿や、汚染された堆肥化副資材を原料として製造された堆肥の取り扱いが問題となっていることから、簡易な減量法としての堆肥化過程における放射性セシウムの放散量・漏出量を調べた結果、原料サイレージからの放射性セシウムの放散や漏出は微少であることを明らかにした。また、堆肥からの放射性セシウム移行を低減するためにゼオライトやプルシアンブルー等の吸収阻害剤を添加したところ、堆肥発酵に悪影響を与えず、また、イタリアンライグラスの収量にも有意な差はみられなかった。(4)飼料にプルシアンブルーを1日当たり3g程度給与することによって、移行係数が3割低下することを明らかにした。(5)放射性セシウムで汚染されたオガコを用いた菌床培地から子実体へのセシウム移行量を解明し、さらに放射性セシウムの移行量低減技術について、塩化カリウム、フェロシアン化鉄(III)及びゼオライトを添加した培地でのセシウム移行量を明らかにした。以上のことから、培地添加物の利用により、子実体中の濃度を食品の規制値以下に下げると共に被ばく線量の低減が期待できることを明らかにした。
予算区分新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030175210
収録データベース研究課題データベース

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