大麦黄色原因成分の解明と色相を改善する育種素材の評価

大麦黄色原因成分の解明と色相を改善する育種素材の評価

課題番号2011018496
研究期間2010-2014
年度2011
中課題大麦黄色原因成分の解明と色相を改善する育種素材の評価
摘要搗精麦で問題となっている黄色みの主因がカロテノイドであることを明らかにするため、裸麦16品種・系統の60%搗精麦粉を材料として、測色計b*値及びカロテノイド含有量を測定した。測色計b*値と総カロテノイド含有量(ルテインとゼアキサンチンの合計)は高い正の相関を示したことから、黄色みの主因はカロテノイドであることが明らかとなった。裸麦収穫後の保管温度の違いが経時的なカロテノイド含有量に及ぼす影響を明らかにするため、収穫4ヶ月後まで冷蔵及び室温で保存し、経時的にサンプリングした裸麦主要品種を粉砕後b*値(黄色み)測定及びカロテノイド含有量の分析を行った。品種により変動に差はあるものの、黄色みは冷蔵保存に比べ、室温保存の方がb*値の低下が大きい傾向が観察された。同様な傾向がカロテノイド含有量にも観察され、特に、キラリモチ及びユメサキボシでは顕著であった。これらの結果より、裸麦は収穫後、冷蔵・常温保存ともに数カ月でカロテノイド含有量が減少し、常温保存ではより強く減少することが示唆された。次年度以降、良色相系統のスクリーニングを大麦(皮麦)でも行う必要がある。皮を含む玄麦でのカロテノイド含有量測定が可能であるか調査するため、裸麦の穀皮に含まれるカロテノイドの分析を行った。穀皮に含まれるカロテノイド含有量は非常に低かった。玄麦に5~8%含まれる穀皮のカロテノイド含有量への影響は小さいと予想され、大麦(皮麦)のカロテノイド含有量の評価は玄麦でも可能であると考えられる。炊飯麦を用いたカロテノイド分析は凍結乾燥することで分析可能であった。イチバンボシ及びキラリモチについてカロテノイドの分析を行った結果、炊飯による含有カロテノイド種への影響は観察されなかった。炊飯後18時間保温するとカロテノイド含有量の顕著な減少が見られた。
予算区分委託プロ[水田プロ]
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030175461
収録データベース研究課題データベース

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