疾患モデルブタの研究開発

疾患モデルブタの研究開発

課題番号2011019154
研究期間2007-2011
年度2011
中課題疾患モデルブタの研究開発
摘要1)神経芽腫モデルとして、ブタ由来Tyrosine Hydroxylase (TH)プロモーターを用いたMYCN遺伝子発現クローンブタの作出を引き続き行った。その結果、新たに1頭のクローンブタが誕生したが、神経芽腫の発生には至らなかった。確実に腫瘍を発生させるためには、核移植に用いる細胞のスクリーニングが重要となる。そのため、野生型の交感神経節から未分化な神経芽細胞が消失する時期を検討した。その結果、100日齢以降の胎児において神経芽細胞が残存した場合、神経芽腫へ進展する可能性が高いことが判明した。このことは、2段階の核移植により、腫瘍を発生するMYCN遺伝子発現クローンブタの作出が確実となる可能性を示している。また、60日齢胎児の交感神経節を用いて免疫染色を行ったところ神経芽細胞はTHとMYCNが陽性、増殖マーカーであるKi-67は一部陽性となった。Tgマウスの場合、がん様病変である2週齢時の神経芽細胞は全てKi-67陽性となるので、Ki-67の染色パターンによって神経芽細胞の性質を推定できることが分かった。2)発癌モデルとして作出した1頭のp53遺伝子ノックアウトクローンブタは、性成熟に達したが、射出精液が採取できなかった。そのため、精巣上体精子を採取し、深部注入法あるいは卵管内注入法による人工授精または体外受精を試みたが、後代作出には至らなかった。一方、クローンブタの体表の各部には腫瘤が形成され、発癌モデルとしての可能性が示された。3)高脂血症モデルとして作出した、低密度リポタンパク質受容体(LDLR)遺伝子ノックアウトクローンブタのF2後代を得た。F2においては、LDLR欠損ホモ型、ヘテロ型および野生型が誕生した。血漿中コレステロールの分画濃度を測定した結果、ホモ型の平均総コレステロール値は、ヘテロ型および野生型よりも4〜5倍高く、VLDL値はヘテロ型および野生型よりも10倍以上、LDL値はヘテロ型および野生型よりも5倍以上高かった。一方、HDL値では、3者間に差はなかった。これらの結果は、ヒト高コレステロール血症IIb型との高い類似性を示すもので、高脂血症モデルとしての有効性が明らかになった。
予算区分委託プロ[動物ゲノム]
業績(1)Growth factor Midkine is involved in the pathogenesis of renal injury induced by protein overload containing endotoxin
(2)The neuronal differentiation factor NeuroD1 downregulates the neuronal repellent factor Slit2 expression and promotes cell motility and tumor formation of neuroblastoma
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030176080
収録データベース研究課題データベース

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