環境変化に対応した砂泥域二枚貝類の増養殖生産システムの開発

環境変化に対応した砂泥域二枚貝類の増養殖生産システムの開発

県名宮城県
研究機関名宮城県水産技術総合センター
課題種別試験研究課題
研究期間H21-23年
年度2011
概要目的: 仙台湾のアカガイの資源維持および増殖技術の産業的向上を進めるため、健苗育成技術、好適環境条件の解明と放流技術、良質製品及び親貝育成技術を開発する。
、成果の総括:
、1菌症に対応した二枚貝人工種苗生産技術の開発
、 アカガイのD型〜フルグロウン期幼生のグリシン耐性を調査した結果、一時浸漬では悪影響がみられなかったが、連続浸漬条件では死亡率の高くなることを明らかにした。また、収容密度別にアカガイ幼生を飼育した結果、グリシン処理区は対照区と比べ生残率が高くなる傾向にあることが示唆された。
、2省作業アカガイ中間育成技術の開発
、 早期採苗によって、通常採苗より放流時殻長で約10mm大型の種苗が得られることが分かった。また、高水温期に極端な低餌料環境となると稚貝の斃死する可能性のあることが明らかとなった。
、3アカガイファームの好適環境条件の解明
、 アカガイの生息域は水深13〜30mのシルトから中砂の底質であり、分布密度の高い好適環境は、水深17〜25mのシルト域、強熱減量4〜8%、含水率40〜60%、硫化物の上限が0.6mg/g乾泥の場所であることを明らかにした。貧酸素水の発生時期は年によって異なるものの、底質の全硫化物濃度が高い地点は貧酸素水が発生しやすい場所であることを明らかにした。
、4アカガイファーム創生のための効果的種苗放流手法の開発
、 アカガイ貝桁網の漁獲効率を推定し、既報よりも著しく高いことを明らかにするとともに、放流アカガイの生残率の算出方法を開発した。また、小型漁獲貝の再放流1年後の生残率と成長を明らかにするとともに、再放流後にも高い生残率が期待出来ることを示した。さらに、人工種苗2歳貝の再捕調査から放流殻長40mm程度であれば生残が期待できる可能性を明らかにした。
、5アカガイの遺伝的リスク管理技術の開発
、 アカガイ用の核DNAマーカーおよびミトコンドリアDNAマーカーを開発した。また、仙台湾アカガイの遺伝的多様性からみた資源管理単位は全体で1つと見なせることを示し、ミトコンドリアDNAの塩基配列の違いにより仙台湾天然アカガイと外国産(中国,ロシア,韓国)のアカガイを区別できることを明らかにした。
研究分担養殖生産・環境資源
予算区分受託(水産総合研究センター)
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030178104
収録データベース研究課題データベース

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