高標高地域2年3作体系における省力的栽培法の確立と実証 、

高標高地域2年3作体系における省力的栽培法の確立と実証 、

県名長野県
研究機関名長野県農業試験場
課題種別試験研究課題
研究期間完H20〜23
年度2011
概要1.輪作体系における麦・大豆の省力的栽培技術の確立
、(1)耕うん同時畝立て播種機による省力・多収栽培法の実証
、目的:水田を利用した麦類・大豆の生産における、水田の高度利用による省力・低コスト化と生産穀類の高品質化による高収益生産のため、2年3作輪作体系での耕うん同時畝立て播種機利用による作業の省力化および湿害回避による安定多収生産技術を検証する
、成果:事前耕起法と播種法の組み合せではチゼルプラウ耕と畝立播種が効率的であった。畝形成精度および作業効率の向上ための播種作業速度は、220cmロータリを用いた場合は0.8m/s、事前耕起を行い170cm幅ロータリを用いた場合は0.4m/s程度が適した。また、畝成形板の装着が有効であった。大麦の越冬後生育は茎数が増加し、収量は増加傾向となり、大豆は初期生育が良好となり、生育量が高く、総莢数が多くなり、収量は増加傾向となった。大豆作では隣接条間が広がると相対照度が高くなり、雑草発生が増加し、収量が減少傾向にあった。
、(2)耕うん同時畝立て栽培を活かした省力栽培技術の開発
、目的:麦での全量基肥による省力技術、アップカットロータリの砕土性を活かした大豆での雑草防除技術を検証する。
、 土壌改良材を土壌診断により低減する。基肥での施肥成分を検証する
、成果:大豆作ではイネ科雑草が少ないため、リニュロン水和剤とベンタゾン液剤の体系により低コストで雑草防除が可能であった。
、従来の苦土炭カルを水酸化苦土の少量施用(20kg/10a)に代えたところ、生育・収量は慣行並みとなり資材費の低減ができた。肥効調節型肥料を用いることにより大麦の全量基肥施肥が可能であった。

、2.水稲の湛水直播栽培における低コスト栽培技術の確立
、(1)エアーアシスト条播機による省力・低コスト安定直播栽培技術の実証
、目的:エアーアシスト条播機利用のための安定出芽条件、低コスト化のための種子被覆資材の代替技術を検証し、技術確立を図る。
、成果:代かき期を変えることにより、播種前の代かき土壌を軟らかくでき、表面露出種子は土壌表面硬度を約30mm埋没より軟らかくすることで20%程度以下に減少した。播種時の水深は0cmが適した。ほ場作業量(補正値)は1.22ha/hrとなり高精度条直播機の0.70ha/hrに比べ高い能率を示した。
、(2)省力的栽培管理技術の開発
、目的:全量基肥栽培等の省力管理技術を検討する。 
、成果:直播専用の全量基肥を用いて単作、移植に対して概ね50%程度減肥することにより、慣行施肥量と同等の収量が確保できた。

、3.2年3作輪作体系の経営的評価
、(1)各要素技術の経営的評価
、目的:麦類・水稲・麦・大豆の2年3作輪作体系における低コスト・高品質安定生産技術を確立することにより、経営規模の拡大と高収益化を図る。
、成果:エアーアシスト条播機の圃場作業量を調査した。導入技術による生産コストを算出した。慣行技術及び平成15年統計値と比べ省力化が進んだ。2年3作の輪作体系では重量按分比例による削減効果は4割弱であった。松本市の営農集団において、「水稲→大麦→大豆」2年3作輪作体系の経営計画モデルを作成した。新技術の体系化に関するマニュアル原案を作成した。
、(2)営農集団における体系化技術導入による経営的評価
、目的:低コスト化技術の体系化を行い、経営評価を行うと共に経営計画モデルを作成して低コスト化と規模拡大の可能性について
、評価を行う。
、成果:松本市の営農集団において、「水稲→大麦→大豆」の2年3作輪作体系の経営計画モデルを線形計画プログラムを用い算出した。
、エアーアシスト条播機+耕うん同時畝立て播種機を組み入れた体系について所得最大となる経営面積は、水稲22.4ha、大麦・大豆11.0haと試算された。高精度湛水条播機+耕うん同時畝立て播種機を組み入れた体系について所得最大となる経営面積は、水稲27.2ha(湛直10.9ha、移植16.3ha)、大麦・大豆18.1haと試算された。
、(3)体系化技術のマニュアル化
、目的:水稲・麦・大豆の2年3作輪作体系による低コスト高品質安定生産技術の経営規模拡大と高収益化への有効性を評価し、体系技術のマニュアルを作成する。
、成果:高精度条播機を組み入れた体系の導入効果を明らかにした。エアーアシスト条播機を組み入れた体系について本プロジェクトチームによる作業体系マニュアルを作成した。
研究分担作物部、
、企画経営部、
、環境部
予算区分受託(農林水産省)
業績(1)エアーアシスト湛水直播栽培における異なる播種時条件での出芽深度および播種作業能率
(2)エアーアシストによる高速条播技術・耕うん同時畝立て狭畦大豆・大麦栽培技術による2年3作体系
(3)大規模水田輪作体系への新技術の導入要因と今後の展開
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030180429
収録データベース研究課題データベース

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