長野県に発生したコムギ縞萎縮病の緊急対策の確立 、

長野県に発生したコムギ縞萎縮病の緊急対策の確立 、

県名長野県
研究機関名長野県農業試験場
課題種別試験研究課題
研究期間継H22〜24
年度2011
概要1.県内のコムギ縞委縮病の発生実態の解明
、(1)発生実態の解明
、目的:発生ほ場の耕種的な前歴を調査し、被害程度との関連を解析する。
、ウイルス感染の疑いのあるほ場についてDAS-ELISA法により診断を実施し、発生実態を明らかにする。
、成果:「シラネコムギ」主産地においてウイルス感染の疑いがあるほ場についてDAS-ELISA法による診断を実施した結果、新たな縞萎縮病の感染ほ場、萎縮病との重複感染ほ場が確認された

、2.耕種的防除方法の確立
、(1)発病程度と被害解析
、目的:播種時期を晩期に移動させ、発病度合、生育収量の変化をとらえ、気象条件とあわせた解析を行う。また、追肥を主体とした肥培管理条件と生育回復による減収補償条件を解明する。
、成果:WYMV汚染ほ場において「シラネコムギ」を用い播種時期と収量の関係を検討した結果、標準播種区(10月19日播種:播種量7kg/10a、追肥4kg/10a)と比較し10日遅い播種区(播種量7kg/10a、追肥量6kg/10a)では121%、20日遅い播種区(播種量50%増、追肥量6kg/10a)
、では137%と収量が増加した。
、現地縞萎縮病発生ほ場17地点で、4月上旬の被害程度と収量の関係について検討した結果、a当たり収量は8.1〜50.9kgまで大きな差が認められた。
、(2)作期、気象条件及び肥培管理条件と耕種的防除効果の解明
、目的:追肥を主体とした肥培管理条件と生育回復による減収補償条件を解明する。
、成果:「シラネコムギ」を対象に縞萎縮病多発現地ほ場において晩播種による罹病回避を検討した結果、10月20日播種(7kg/10a)の通常播種区(越冬後追肥3kg/10a)に比べ、11月20日播種(種子量11.2kg/10a)の多肥区(越冬後追肥6kg/10a+3kg/10a)において約2倍の収量が確保できた。
、比較品種「しゅんよう」において縞萎縮とは異なる立枯症状の発生が確認され、原因と対策を現在検討中。
、(3)輪作体系と耕種的防除効果の確認
、目的:播種時期を晩期に移動させ、発病度合、生育収量の変化をとらえ、気象条件とあわせた解析を行う。追肥を主体とした肥培管理条件と生育回復による減収補償条件を解明する。発生圃場の耕種前歴と発生の関係を明らかにする。
、成果:現地汚染圃場で播種時期とウイルス感染の関係について現地汚染圃場で試験中。シラネコムギを対象に縞萎縮病多発現地ほ場において標準:10月19日、遅播:11月19日に播種を実施し、現在試験中。

、3.耐病性品種の選定
、(1)既存品種・系統の抵抗性検定
、目的:奨励品種決定調査に準じ、現地ほ場にて抵抗性の検定を行う。
、成果:現地検定ほ場にて既存品種を播種し抵抗性検定中。2年間の試験では、既存品種では「しゅんよう」、「ハナマンテン」、「ユメアサヒ」、「ゆめかおり」、有望系統「東山48号」が抵抗性である可能性が高いと判断された。
、(2)耐病性品種の選定
、目的:奨決供試前段階の有望系統について検討を行う。
、成果:現地検定ほ場にて、大麦を含め、東山系統の評価を実施し、小麦では98系統のうち、19系統を強と判定した。

、4.緊急防除対策の策定
、目的:個別対策技術の体系化を行う。
、成果:被害程度については、ほ場巡回調査及びサンプリングにより収量データを得たが前歴について調査を実施中。データ収集後、発生程度と前歴との関係について解析する予定である。
研究分担作物部、育種部、環境部
予算区分都道府県単
業績(1)麦類萎縮ウイルスとその類似ウイルスの12℃での全身感染性
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030180431
収録データベース研究課題データベース

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