有機栽培における持続的な土壌管理技術の確立

有機栽培における持続的な土壌管理技術の確立

県名岡山県
研究機関名岡山県農林水産総合センター農業研究所
課題種別試験研究課題
研究期間継(H20〜H24)
年度2011
概要1.水稲の有機育苗:有機JAS規格の改定に伴い、生産者は自身で床土を調製して育苗を行う必要がある。そこで、有機質肥料を用いた育苗方法について検討した。その結果、発酵鶏ふん及び乾燥鶏ふんを用いた場合は、育苗期間中に無機化する窒素量を考慮して鶏ふんを施用することで、加温出芽、無加温出芽ともに慣行と同等の苗質が得られ、マット形成も良好であった。
、2.土壌養分集積圃場における塩類濃度障害回避技術の確立:有機栽培圃場では、塩類集積による発芽障害が問題となっている。そこで、電気伝導度(EC)と土壌水分の違いがコマツナの発芽障害に及ぼす影響を調査した。その結果、風乾土のECが2.1dS/mの土壌では、最大容水量の60%の土壌水分では発芽率が高かったが、15〜45%の土壌水分では発芽率が低下した。ただし、最大容水量の75%と90%という高い土壌水分では、ECにかかわらず発芽率は低下した。
、3.土壌養分を集積させない持続的な土壌管理技術の確立:土壌養分の集積を防止するために、土壌診断結果に基づいて施肥した区と、土壌診断結果を考慮せずに慣行量を施肥した対照区を設置し、トマト1作とコマツナ2作を栽培し、生育収量及び土壌化学性について検討した。その結果、土壌診断結果に基づいて施肥した区では、各成分の投入量が対照区に比べて少なかったにもかかわらず、トマトとコマツナの収量は、対照区と同程度であるとともに、土壌養分の蓄積を抑えることが可能であった。
、4.土壌養分バランスが悪化した有機栽培圃場における土壌化学性の改善試験:カリウム含有率が高いパームアッシュを利用した新有機配合肥料「オール有機K10」を用い、土壌中のカリウム含量が不足している有機栽培圃場でコマツナの栽培試験を実施した結果、試験区ではカリウムの吸収量が増加し、跡地土壌のマグネシウム/カリウム比が低下して土壌化学性がやや改善した。
研究分担環境
予算区分県単
業績(1)鶏ふんを利用した水稲の有機育苗方法 
(2)有機野菜栽培圃場における土壌管理の問題点
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030182109
収録データベース研究課題データベース

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