高糖分飼料イネ「たちすずか」WCSの乳用牛および肉用牛への給与効果の実証

高糖分飼料イネ「たちすずか」WCSの乳用牛および肉用牛への給与効果の実証

県名広島県
研究機関名広島県立総合技術研究所畜産技術センター
課題種別試験研究課題
研究期間新H23
年度2011
概要「乳用牛への給与効果の実証」
、目的:「たちすずか」WCSを泌乳前期の乳用牛へ給与し,適正給与水準や飼料としての好適性を実証する。
、成果:
、(1)「たちすずか」WCSを乾物比で飼料全体の25%給与する「たちすずか25%区」と,同じく30%給与する「たちすずか30%区」,および「クサノホシ」WCSを25%給与する「クサノホシ区」の3区に試験牛を各2頭配置し,分娩日から分娩後98日目までの泌乳成績を比較した。
、(2)乾物摂取量は「クサノホシ区」22kgよりも「たちすずか25%区」24kgおよび「たちすずか30%区」26kgが多い傾向がみられた。
、(3)産乳量は「たちすずか25%区」47kg,「たちすずか30%区」46kg,「クサノホシ区」41kg の順に多い傾向がみられ,たちすずかWCSを給与区が優れる傾向であった。
、(4)試験期間中の体重減少量は「たちすずか30%区」10kg「たちすずか25%区」36kg,「クサノホシ区」65kgの順に少ない傾向があった。以上のことから,「たちすずか」WCSは泌乳前期に乾物比30%まで多給できることが示唆された。

、「肉用牛への給与効果の実証」
、目的:冬季に収穫・調製した「たちすずか」WCSを肥育牛へ給与し,適正給与水準や飼料としての好適性を実証する。
、成果:
、(1)「たちすずか」WCSを乾物比で飼料全体の25%給与する「たちすずか標準区」と同じく40%給与する「たちすずか多給区」,および「クサノホシ」WCSを25%給与する「クサノホシ区」の3区に試験牛を各3頭配置し,9ヶ月齢から15ヶ月齢までの肥育成績を比較した。
、(2)WCS中の乾物中βカロテン含量は,「たちすずか」WCSが0.04mg/kg(12月中旬調製),「クサノホシ」WCSが7.44mg/kg(10月上旬調製)であった。
、(3)血中βカロテン濃度(μg/dL)およびビタミンA濃度(IU/dL)は,それぞれ「クサノホシ区」30.1および95.6,「たちすずか標準区」1.8および58.8,「たちすずか多給区」0.7および63.4となった(15ヶ月齢時)。
、(4)肥育前期の一日増体量(kg/日)は,「クサノホシ区」1.2,「たちすずか標準区」1.2,「たちすずか多給区」1.1となり,「たちすずか多給区」がやや劣った。以上の結果から,冬収穫した「たちすずか」WCSはビタミンAの制御が可能で,肥育前期牛用の飼料として適していることが確認できた。
研究分担飼養技術研究部
予算区分受託(独立行政法人)
業績(1)立毛貯蔵中における飼料イネ品種「たちすずか」のβカロテン含量の推移
(2)窒素施肥水準が飼料イネ品種「たちすずか」の成分組成及び茎葉部の第一胃内分解度に及ぼす影響
(3)出穂後日数の経過が飼料イネ品種「たちすずか」茎葉部の第一胃内分解度に及ぼす影響
(4)飼料イネ新品種「たちすずか」を用いたTMRの乳生産への効果
(5)「たちすずか」の飼料特性と家畜への給与
(6)稲発酵粗飼料を活用したTMR給与のポイント
(7)高糖分飼料イネ「たちすずか」の飼料特性と乳牛への給与
(8)『窒素施肥水準および出穂後日数が飼料イネ「たちすずか」茎葉部の第一胃内消化率に及ぼす影響』
(9)高糖分飼料イネ「たちすずか」茎葉部の第一胃内分解特性
(10)高糖分飼料イネ「たちすずか」茎葉中糖含量
(11)高糖分飼料イネ「たちすずか」消化率と可消化養分総量
(12)「たちすずか」の稲WCS 乳量増加を実証
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030182195
収録データベース研究課題データベース

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