気象変動に対応する稲・麦・大豆の高品質安定栽培技術の確立(その1)

気象変動に対応する稲・麦・大豆の高品質安定栽培技術の確立(その1)

県名香川県
研究機関名香川県農業試験場
課題種別試験研究課題
研究期間完H19〜23
年度2011
概要目的:気象変動に強い品種や栽培条件を検討し、品質収量の高位安定のための技術支援を行う。
、成果:(1)本県に適する優良品種系統を選定するため、育種機関で育種された育成系統について、水稲では33品系、麦類では12品系、大豆では5品系を供試して予備調査を行った。本調査に供試した品種系統は、水稲では「西南136号」、「香系13号」、裸麦では「四国裸118号」であった。また現地試験として、水稲では県下5か所において「西南136号」、「香系13号」を、麦類では県下3か所において「四国裸118号」を供試した。
、(2)水稲品種の高温登熟性検定を行った。出穂期以降にビニール被覆による高温処理を行うことで、全ての品系で整粒歩合が低下したが、「香系8号」の整粒歩合は比較的高く、高温下での優位性が確認された。早生系統では「西南136号」の整粒歩合が最も低下しにくかった。ポット試験では、県育成中生系統については「237-90」と「246-21」が他の品系と比較して高温登熟性に優れると考えられた。また、早生育成系統については「259-43」が高温条件下において外観品質が最も優れていた。
、(3)登熟期の高温耐性に優れ、本県の気候風土に適する高品質良食味品種の育成を目標とし、交配からF10の系統選抜を実施した。交配は3組合せを行った。F1は5集団、F2は4集団、F3は17集団、F4は14集団を養成した。F6世代において、33系統を、F7〜F10世代において、8系統を系統選抜した。F8世代において、外観品質及び食味が優れる1系統(地方番号香系16号)を、F7世代において、晩生品種で外観品質及び食味が優れる1系統(地方番号香系17号)を選抜した。次年度奨励品種決定調査に供する予定である。香系14号及び香系15号は継続検討とした。香系8号は「おいでまい」として品種登録出願中である。
、(4)「さぬきの夢2009」の播種適期は、11月15日と考えられた。「さぬきの夢2009」の施肥は、速効性肥料では、基肥窒素量9kg/10a、総窒素量12.5kg/10aで収量が増加したが、倒伏により外観品質が低下した。追肥時期は、基肥窒素量7.5kg/10a、2月中旬追肥窒素量5kg/10a施用で収量・外観品質が良かった。肥効調節型肥料では、総窒素量12.5kg/10aが適当であった。
、(5)普通期栽培の水稲「コシヒカリ」、「ヒノヒカリ」、小麦「さぬきの夢2009」、裸麦「イチバンボシ」を供試して作況試験を行い、その調査結果を作況情報として関係機関に送付するとともに、ホームページ上に掲載した。また、麦類の開花期予測を行い、病害虫防除所がホームページに掲載している麦類赤かび病情報に必要なデータ提供を行った。
研究分担作物・特作
予算区分県単
業績(1)小麦「さぬきの夢2009」の播種期が生育収量および加工適性に及ぼす影響
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030182508
収録データベース研究課題データベース

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