果樹の品種開発とその普及定着に向けた安定生産技術の開発(その2:落葉果樹)

果樹の品種開発とその普及定着に向けた安定生産技術の開発(その2:落葉果樹)

県名香川県
研究機関名香川県農業試験場
課題種別試験研究課題
研究期間継H20〜24
年度2011
概要目的:消費動向に対応した個性的な品種を開発し、本県オリジナル商材として販売を行うことができる技術を開発するとともに、生産者の高齢化や世代交代に対応した栽培技術の平準化、安全安心な果樹生産体系を構築し、付加価値の高い販売を可能にすることにより、収益性の向上を図る。
、成果:(1)新商品開発に向けた新品種を育成するためマタタビ属植物の交雑を行い、実生について、雄及び雌品種で品質が不良なもの等140個体を淘汰した。
、(2)モモ第9回系統適応性検定試験は、4系統について調査を行い、いずれの系統とも継続調査とした。カキ第7回系統適応性検定試験は、4系統について検討を行い、いずれの系統とも継続調査とした。ブドウ第13回系統適応性検定試験は、3系統について調査を行い、いずれの系統とも継続調査とした。
、(3)有望品種の選抜を行うためモモ18品種、カキ8品種、ブドウ12品種、キウイフルーツ32品種について収量性や果実品質等の品種比較を行った。
、(4)品種に対応した安定生産技術について検討を行った。
、I)モモ「なつおとめ」は、日照不足が続いた気象条件下では、収穫時の果実地色のカラーチャート値3程度の状態で収穫し、保冷温度10℃では5日間程度、保冷温度5℃では5〜9日間程度果実を高品質に保つことが可能と考えられた。収穫盛期7日前時点において、「なつおとめ」の樹冠上部に着果する果実の糖度が低い場合は、その後の収穫適期におけるみつ症発生割合はやや低い傾向を示すと推察された。
、II)モモ「ひめこなつ」は収穫後の夏せん定を行うことにより、より若い新梢への更新が図られるとともに、コンパクトな樹冠形成が可能と考えられた。
、III)モモの収穫適期判定を目途とした日射計ペーパー付き果実袋(小林製袋産業(株)試作)はモモ樹(「あかつき」)に設置後、日照暴露による色調変化が確認され、特にチタン含有の多いものに安定した色調変化が認められた。
、IV)ブドウ「シャインマスカット」幼木における展葉6〜8枚時のホルクロルフェニュロン2ppm溶液の花穂散布処理は、開花期における花雷と花穂の発育を促進させることが明らかとなった。また、収穫果の果軸は太くなり、果粒の肥大は良好になり、果皮褐変障害も少なくなる傾向が見られたが、支梗数が少なった。
、V)水田転換園、畑地園におけるキウイフルーツ「さぬきエンジェルスイート」に対する8月中旬における幅1cmの環状剥皮処理により、果実肥大の促進、糖度の上昇及び種子周辺部の赤みの発色に効果が認められた。畑地園ではそれらの効果は水田転換園に比べるとやや小さくなると思われた。しかし、水田転換園では果実の軟化が進み、貯蔵性の低下が示唆された。
、(5)モモ、キウイの生育不良園において、原因解明と改善策を検討したところ、ともに深さ40cm程度に粘土層があり地下水が溜まりやすく、有効土層が浅くなっていることが原因と考えられた。
研究分担府中果樹研究所
予算区分県単
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030182523
収録データベース研究課題データベース

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