7 中期深水管理と登熟期湛水管理がコシヒカリの生育収量品質へ及ぼす影響

7 中期深水管理と登熟期湛水管理がコシヒカリの生育収量品質へ及ぼす影響

県名石川県
研究機関名石川県農林総合研究センター農業試験場
課題種別試験研究課題
研究期間完H24
年度2012
概要目的:生育中期の深水管理は、中干しと同様に過剰な分げつを抑制し、茎数制御に有効な技術とされている。また、登熟期間の湛水管理は、近年恒常化している夏期高温に対して、稲体の健全化が期待できるとされている。本試験では、生育中期の深水管理と登熟期の湛水管理を組み合わせ、水管理労力の軽減と収量品質の確保について検討を行う。
、成果:茎数は、生育中期の深水により少なく推移した。長竹町試験地では最高分げつ期茎数が慣行比74%と少なくなり、その後成熟期まで横ばいとなった。法仏町試験地では慣行区と同様に山型の茎数曲線を描いた。有効茎歩合は、深水+湛水区で高かった。葉色は、深水+湛水区において、長竹町試験地では中期湛水を終えて以降に慣行区より高くなり、登熟期間も葉色が維持された。法仏町試験地では、登熟期間は成熟期に向けて低下を示したが、全期間を通じて慣行区より高く経過した。成熟期の稈長は、深水+湛水区で慣行区よりやや長く、倒伏程度は微〜少で慣行区より僅かに程度が大きかった。節間長は、ほぼ全ての節間で慣行区より長かった。収量は、深水+湛水区において、両試験地ともに540kg/10a程度で十分な収量であったが、長竹町試験地では慣行区を下回り、法仏町試験地では慣行区を上回った。収量構成要素は、深水+湛水区おいて慣行区と比較して、穂数は300本/m2程度でいずれの区も同様に少なく、1穂籾数は長竹町試験地で慣行区と同等、法仏町試験地で多かった。登熟歩合は慣行区よりやや低く、千粒重は同等であった。深水+湛水区では2次枝梗が多い傾向であった。玄米品質は、深水+湛水区において、整粒歩合が慣行区より低く、乳白粒及び胴割粒は大差なく、その他未熟粒は多い傾向であった。タンパク含有率は法仏町試験地の深水+湛水区でやや高かった。本試験の結果から、生育中期の深水管理は茎数増加を抑制し有効茎歩合の高まりが期待される一方で、長竹町試験地で顕著に見られたように後発分げつが多くなり、穂揃いの不良や穂の成熟ムラを誘発する懸念がある。本試験では、登熟期間を湛水継続管理としたが、乳白粒や胴割粒発生抑制に顕著な効果が認められなかった。他方、その他未熟粒が多くなっており、穂揃いの悪さや2次枝梗着生の弱勢えい果の増加が影響していると考えられる。また、成熟期前に曇雨天がつづき、深水+湛水区では田面が乾かず泥濘なままであった。中期深水後の落水による田面硬化が不十分なことも影響していると考えられる。
研究分担作物栽培G
予算区分県単
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030187482
収録データベース研究課題データベース

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