(ウ)内水面の資源及び環境の保全と持続可能な利用技術の開発

(ウ)内水面の資源及び環境の保全と持続可能な利用技術の開発

課題番号2012020503
研究機関名水産総合研究センター
研究期間2011-2015
年度2012
研究問題(2)研究開発等の重点的推進
大課題イ.沿岸漁業の振興のための水産資源の積極的な造成と合理的利用並びに漁場環境の保全技術の開発
中課題(ウ)内水面の資源及び環境の保全と持続可能な利用技術の開発
大項目第2 国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する目標を達成するためとるべき措置
中項目1 研究開発等
摘要天然魚と放流魚の包括的資源管理・増殖手法を開発するため、奥日光渓流域におけるイワナ等の生命表データの蓄積とともに、ブラウントラウトによるイワナの成長抑制の解明、イワナ、ヤマメ・アマゴのミトコンドリアDNAの解析により、地域集団の構造の把握と天然魚と放流魚の判別手法を確立した。また、イワナの飼育第一世代が、野生魚よりストレスへの反応性が低下することなど、資源管理の基礎となる基本的な生物・生態情報を蓄積した。
ウナギの資源管理手法を開発するため、河川湖沼における過去のウナギの漁獲量データを解析し、日本全体のウナギ漁獲量の予測モデルを構築した。シラスウナギの加入水準把握のための基礎統計資料の収集継続と既存の調査船調査データの解析を進めるとともに、5個体の降りウナギの追跡調査に成功した。
人工工作物や外来種が生物多様性へ与える影響を把握するため、アユの生息環境の地理的変異についてはアユの卵サイズが低緯度になるほど大型化すること、堰堤については河川の分断化がカジカの遺伝的多様性の低下をもたらすこと、オイカワ等の国内移入種の定着がアユとの競争に影響すること、オオクチバスでは様々な駆除手法の組み合わせにより個体数が減少することを実証した。
内水面の資源及び機能の持続可能な利用技術を開発するため、生態系サービスの向上方法を検討し、遊漁の釣獲の向上、釣り人に関するトラブルの軽減を課題として抽出した。人工河川における実験により、アユ釣りによる漁獲総量や中大型のアユの釣獲数は、これまで最適と考えられていた放流密度よりも高い密度で最大値を示すことを解明した。
全国の内水面漁協の業務報告書を収集し解析した結果、漁協数、組合員数ともに減少傾向にあること、収入額の範囲が数十万円から数億円と幅が広いこと、赤字漁協の割合が増加している実態等を把握した。
研究分担中村智幸
伊藤文成
山本敏博
片野修
内田和男
山本祥一郎
箱山洋
矢田崇
長谷川功
平井慈恵
宮本幸太
玉置泰司
大熊一正
井口惠一朗
黒木洋明
児玉真史
張成年
岡崎誠
奥宏海
森田健太郎
協力分担関係京都大学
神奈川県水産技術センター内水面試験場
大阪府環境農林水産総合研究所
三重大学
富山大学
栃木県水産試験場
滋賀県水産試験場
長野県水産試験場
信州大学
滋賀県立大学
予算区分新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業 水産庁交付金 水産庁・その他 環境省競争的資金 その他他省庁経費 その他
業績(1)渓流釣り場での禁漁区の解禁に対する遊漁者の支払意志額とその背景
(2)侵略的外来魚の分布をこれ以上拡大させないためになすべきこと
(3)Population structure and reproduction of the mysid shrimp Acanthomysis thailandica (Crustacea: Mysida) in a tropical mangrove estuary, Malaysia
(4)在来渓流魚(イワナ類、サクラマス類):利用、増殖、保全の現状と課題
(5)塚本報告へのコメント−琵琶湖の流通と加工への期待と、その背景となる漁業現場の問題−
(6)遡上時のシラスウナギのストレス反応
(7)内水面漁協の組合数・組合員数の推移及び収入額、赤字組合の割合
(8)釣り人のサイエンス
(9)漁業の再生に向けて
(10)地域の状況を踏まえた効果的な増殖手法開発事業研究報告書
(11)Difference in stress responses between immune and endocrine systems in rainbow trout
(12)塚本報告「琵琶湖産淡水魚介類の流通と加工」へのコメント案
(13)Discovery of mature freshwater eels in the spawning area and remarks on the oceanic migration.
(14)Management measures for eel in Europe
(15)ニジマスとスチールヘッドトラウトにおけるコルチゾル受容体遺伝子発現動態の比較
(16)外来魚の繁殖抑制法の高度化と完全駆除技術の開発
(17)マス類の効果的な増殖手法の開発
(18)低水温維持のための渓畔林の保全目標の定量化
(19)湯ノ湖の釣魚者数データからの全国の内水面遊漁者数の推定
(20)水産庁による「外来魚駆除マニュアル」
(21)アユ増殖がもたらす川の景観保全効果に対する経済評価
(22)Global gene expression analysis of gill tissues from normal and thermally selected strains of rainbow trout
(23)ベニザケ・ヒメマスの分子系統
(24)低水温維持のために必要な渓畔林の樹冠率の算定
(25)Life history of Japanese eel (review)
(26)Success of seed production of humphead wrasse Cheilinus undulatus with improvement of spawning induction, feeding, and rearing condition.
(27)南西諸島海域におけるメガネモチノウオの成熟、食性
(28)渓流魚(第10回)
(29)生態系サービスの損失額の推定
(30)渓流魚の増やし方
(31)渓流資源増大技術開発事業研究報告書
(32)奥日光湯の湖の釣魚者数データからの全国の内水面遊漁者数の推定
(33)?Food habits of introduced brown trout and native masu salmon are influenced by seasonal and locational prey availability.
(34)Molecular phylogeny of the cyprinid tribe Labeonini (Teleostei: Cypriniformes)
(35)Incidence of a skeletal deformity (truncated upper jaw) in a natural population of white-spotted charr Salvelinus leucomaenis
(36)Stress response in migrating glass eel Anguilla japonica
(37)Ecology and annual recruitment levels of Japanese eel in Japan
(38)フナ類の有性型・無性型集団の遺伝子交流システム
(39)空間構造のある個体群の動態予測とモデル選択:ウナギ個体群に着目して
(40)外来サケ科魚類の侵入に関わる生態学研究
(41)渓流魚第9回
(42)渓流釣り遊漁者による、解禁された禁漁区(休漁区)の価値評価
(43)渓流魚(第11回)
(44)湖沼の漁業生産に対する影響評価と漁業生産安定化を目指した適応技術の開発
(45)カジカの天然魚の守り方・増やし方
(46)渓流魚の生息のための渓畔林保全手法の開発
(47)渓流の天然魚を守ろう
(48)渓畔林や流量を守る
(49)渓流魚の資源調査をやってみよう!
(50)Effects of environmental salinity, biopsy, and GH and IGF-I administration on the expression of immune and osmoregulatory genes in the gills of Atlantic salmon (Salmo salar).
(51)Growth differences of Japanese eels Anguilla japonica between fresh and brackish water habitats in relation to annual food consumption in the Kojima Bay-Asahi River system, Japan
(52)The trophic cascade from fish to benthic algae: manipulation of habitat heterogeneity and disturbance in experimental flow-through pools
(53)Life history of the Japanese eel
(54)EMアルゴリズムとMCMC法による欠測時系列データからの個体群パラメータの最尤推定
(55)Impact of Environmental Change on Carbon and Nitrogen Stable Isotope Ratios in Manila Clam
(56)諏訪湖のワカサギ個体群について
(57)外来種ブラウントラウトが魚類群集に与える影響:種数-面積の関係に着目して
(58)カジカ個体群の在来・非在来判別手法の開発
(59)遺伝的多様性低下の影響把握
(60)天然魚を見つける
(61)Population genetic structure and phylogeography of a salmonid fish, Dolly Varden Salvelinus malma: multiple glacial refugia in the North Pacific rim
(62)強い漁獲圧がかかる場合のアユの最適放流密度
(63)次世代シーケンサーを利用した魚類のマイクロサテライトDNAの単離
(64)多摩川河口域の二枚貝の生息環境 〜安定同位体比に現れた変化〜
(65)河口干潟域における環境変化が二枚貝の炭素・窒素安定同位体比に及ぼす影響
(66)ピンガー追跡で捉えた日本沿岸域における降りウナギの遊泳行動
(67)新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業/研究紹介2012
(68)生体防御能向上と飼育環境制御による安全・安心なマス類養殖安定生産技術の開発 出荷までの生残率を向上
(69)魚類のDNA配列の公開 AP009304-AP009305, AP009307, AP009309 (4 entries)
(70)田んぼを使って川や湖の魚を増やそう!
(71)Mitochondrial?nuclear discordance in the amago salmon, Oncorhynchus masou ishikawae, in the River Miya, Japan
(72)琵琶湖におけるアユ仔稚魚の成長速度の変動と環境要因
(73)Freshwater sculpin dwelling in Lake Chuzenji, Nikko, Kanto District, Japan, is identified as Utsusemikajika, Cottus reinii, unintentionally introduced from Lake Biwa
(74)Stress hormone response of ayu Plecoglossus altivelis to different catching methods: comparisons between electrofishing and cast netting.? Fisheries Science Normal 0 0 2 false false false EN-US JA X-NONE
(75)Environmental change in temperate estuary (Tamagawa River Estuary, Japan) and its impact on carbon and nitrogen stable isotope ratios in bivalves
(76)沖ノ鳥島南方のマアナゴ産卵場
(77)渓流魚(第12回)
(78)平成24年度地域の状況を踏まえた効果的な増殖手法開発事業研究報告書
(79)平成24年度渓流資源増大技術開発事業研究報告書
(80)北太平洋沿岸河川に分布するイワナ属魚類の生物系統地理と進化的に重要な単位の特定
(81)でこぼこした河床と平滑な河床に対するアユの生息場所選択
(82)中禅寺湖に生息する淡水カジカ類は琵琶湖より非意図的にもたらされたウツセミカジカCottus reiniiである
(83)近年の琵琶湖の生態系異変現象と漁業への影響
(84)警戒心の強いサクラマス種苗の生産技術開発
(85)漁場環境生物多様性保全総合対策委託事業(希少水生生物保全事業)平成24 年度報告書-メガネモチノウオ- (2013/02/28)、 (査読無し)
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030203291
収録データベース研究課題データベース

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