暖地畑における下層土までの肥沃度評価と水・有機性資源活用による土壌管理技術の開発

暖地畑における下層土までの肥沃度評価と水・有機性資源活用による土壌管理技術の開発

課題番号2012020381
研究機関名農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間2011-2015
年度2012
研究問題①土壌生産力の総合的管理による持続的生産技術の開発
大課題資源循環を進め化学肥料施用量の削減を促進する技術の開発
中課題暖地畑における下層土までの肥沃度評価と水・有機性資源活用による土壌管理技術の開発
大項目食料安定供給のための研究開発
中項目(5) 地域特性に応じた環境保全型農業生産システムの確立
摘要下層土までの養分蓄積評価法の開発に関しては、a)牛ふん堆肥連用黒ボク土圃場を対象として、深度ごとに各元素の資材無施用区に対する賦存量変化を解析し、堆肥連用により亜鉛は表層・次表層に、銅は表層・次表層に加え一部下層まで、マンガンや鉄は表層に付加されることを明らかにした。b)下層土の養分動態に大きく影響する非アロフェン質黒ボク土表層が阿蘇・久住地域の約340 km2にわたり広く分布していることを明らかにした。非アロフェン質表層は土色とpH(H2O)より概ね判定でき、アロフェン質に比べて多くの中和石灰量を必要とした。
畑の湛水処理によって低投入養分管理を可能とする合理的水管理技術に関しては、a)湛水処理後の圃場に埋設した陰イオン交換樹脂に吸着したリン酸量を計測し、吸着リン酸量は土壌蓄積リンの量に応じて増加することを確認した。一方、非湛水処理圃場では吸着リン酸量は微量であった。これらの結果により、湛水処理後の畑土壌において蓄積リンが可溶化する直接的な証拠を提示した。b)モデル地域として選定した白川中流大菊土地改良区を対象に水利システムのデータベースを構築、解析し、夏期湛水圃場が多い区域や区域ごとの水路の流量変動の大小を明らかにした。
環境負荷低減と肥効率向上を目指した有機物施用技術の開発に関しては、a)堆肥ペレットのpHを調整した培養試験により、アルカリ・中性条件では、培養開始直後にペレット中に亜硝酸態窒素が蓄積し、一酸化二窒素の大きな発生ピークが生じた。一方、酸性条件では培養開始直後の一酸化二窒素発生が少なかった。b)豚ぷんと鶏ふんの堆肥化過程におけるアンモニア揮散は、高温性硝化細菌T3株を添加しても減少せず、硝酸生成量の有意な増大も認められなかった。c)ポット栽培試験と2年間の圃場試験により、ペレット状に成型した牛鶏ふん混合堆肥のリン酸肥効は未成型のバラ堆肥と同等以上であり、過燐酸石灰とほぼ同等であることを明らかにした。
研究分担草場敬
予算区分技会交付金研究 新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業 委託プロ[気候変動対策プロ] 文科省[科研費] その他
業績(1)堆肥のペレット成型がそのリン酸肥効に及ぼす影響
(2)The pH-dependency of the hardening of Mahji-soils in Okinawa, Japan
(3)高濃度火山ガスが噴出する三宅島噴火堆積物斜面における噴出物表層部の理化学性変化が植生回復に与える影響
(4)Improvement of soil fertility by fallow flooding for groundwater conservation on the middle reaches of the Shirakawa River in Kumamoto, Japan
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030203368
収録データベース研究課題データベース

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